カネテツデリカフーズは今春、水産資源や海洋環境へ配慮したMSC認証のスケソウダラすり身を100%使用した新商品を発売した。カニ由来の原料不使用でもカニのうまみを再現したカニ風味かまぼこ「のんカニMSC」、刺し身風のつるっとしたのどごしの良いうす皮ちくわ「いいちくMSC」で練り製品の新たな魅力を発信する。

「のんカニMSC」=写真(上)=は新タイプのカニ風味かまぼこ。大人になってから発症する割合の高い甲殻類アレルギーの人に向けて、カニ風味かまぼこの従来品に含まれる甲殻類のエキスなどのカニ・エビ由来の原料を使わずに仕上げた。

「おいしさは知っているのにカニのエキスが入っている」「カニが使用されている不安がある」から食べられないと喫食を避けていた層も満足するよう、本物のカニのアミノ酸分析結果を元に味を調合し、カニらしさを出した。ネーミングには「~がない」という意味の英語の「NON」から「のんカニMSC」とした。8本入り、価格オープン(税込み参考価格320円)

「いいちくMSC」=同(下)=は、皮を薄く焼き上げることでまるで刺し身のように食べられるつるっと食感とあっさり風味の薄塩仕立ての生ちくわ。薩摩産の鰹節と利尻昆布の2種類のだしでうまみを加えた。暑い季節に冷蔵庫から取り出してすぐ楽しめる手軽なおかずに提案する。一般的なちくわより薄焼きで優しい黄金色は食卓や弁当内の彩りをよくする。4本入り、価格オープン(同210円)

【竹輪】いいちく

良質な魚肉タンパク質が手軽に摂取できるとして日本かまぼこ協会が推奨する「フィッシュプロテインマーク」付き。

◇日本食糧新聞の2023年3月15日号の記事を転載しました。