香川県高松市在住のたべぷろ編集部員・しまだゆうです。独自の注文方法がある飲食店は珍しくありません。例えば、牛丼屋さんでよく耳にする「つゆだく」などがそうです。このような注文方法が香川県のうどん屋さんでも存在します。他県の人はあまり知らないかもしれませんが「かけうどん」にも注文の仕方によって、違った食べ方を楽しむことが出来るのです。今回は、香川県のうどん屋さんに行く前に知っておきたい注文方法について紹介します。

「そのまま」とは?

香川県のうどん屋で「かけ。そのまま」と注文をする人がいます。他県の人からすれば、なにをそのままなのか疑問に感じることでしょう。

かけ、とは「かけうどん」のことです。最も、多くの人に親しまれているうどんの食べ方といえるでしょう。そして、基本的には「あつい」うどんです。夏になれば、「かけうどん。冷たいの」と注文する人もいます。

いわゆる、冷やかけです。「あつい」と「冷たい」この2つは、多くの人が分かると思います。しかし、「そのまま」となると、なかなかイメージできないと思います。何がそのままなのか?

答えは、麺が「そのまま」です。つまり、常温の麺に熱いダシをかけるということになります。
ここで、疑問に思われる人もいるかもしれません。「それって何か変わるの?」
はい。変わります!全然別物です!何が変わるのか気になりますか?

「そのまま」で味がどう変わるの?

まず、当然のことですが常温の麺にダシをかけるので、温度に違いが出てきます。通常のかけうどんに比べると、熱くありません。むしろ、ぬるいといえます。

「ぬるいうどん」

こう聞いてしまうと、魅力が伝わらないかもしれません。しかし、この「ぬるめ」こそがポイントになるのです。ぬるいので、一気に食べられます。火傷の心配もいりません。そして、かけうどん「そのまま」は、うどんのコシが強くなるという特徴もあるのです。

「かけうどん」だけでもこれだけある注文方法!

かけうどんだけでも「そのまま」以外に、さまざまな注文方法が存在します。

・かけうどん「あついうどん」
いわゆる一般的なかけうどんです。

・かけうどん「そのまま」
常温の麺に熱いダシをかけたうどんです。

・冷やかけ「冷たいかけうどん」
冷やかけうどんとも呼ばれます。

・釜かけ
釜からあげて、水で締めずに熱いダシをかけたものです。

まとめ

「かけうどん」だけでも、多くの注文方法がある香川県のうどん屋。初めて讃岐うどんを食べに来た人からすれば、謎だらけかもしれません。しかし、そんな人でも恐れることはありません。誰でも最初は初心者です。

香川県民も、最初から「そのままで」を注文していたわけではありません。長い、うどんとの生活を繰り返す中、子どもが大人になっていくように自然と知識を増やしていった結果なのです。

だから、大丈夫!堂々と「そのままで」と注文してください。そして、いつもの「かけうどん」と違う食べ方で、いつもと違う食感と味を堪能してみて下さい。