テーブルで歓声が上がる!パフォーマンス付き料理「豚ロースの塩釜焼き」【レシピ付き】
家族や来客に料理をほめられると有頂天になって木に登る豚、いや調味料研究家の松本葉子です。今回は、子どもにも大人にも喜ばれるパフォーマンス付き料理・塩釜焼きをご紹介したいと思います。
調味料でもある「塩」を豪快に使ったこの料理、一見難しそうですが、オーブンかオーブントースターがあれば簡単に作れますよ~!
包むのは肉でも魚でも。あとは塩と卵を用意すればOK
ではまず材料から。
塩
大量に使うので安価なものでかまいませんが、天然塩の方が向いています。今回はスペインのサンタポーラの塩を使いました。
卵白
使うのは卵白だけなので、残った卵黄はマヨネーズやお菓子作りに利用してください。卵黄の味噌漬けもいいですね。
包み焼きにする具材
水分が少ない牛、豚、鶏、ラムなどの肉類が扱いやすいですが、鯛などの魚を丸ごと塩釜焼きにすることもできます。
その他
お好みでハーブを一緒に包んでも。肉類にはローズマリーやセージ、魚ならタイムや山椒などがおすすめです。
では豚ロースの塩釜焼きを作ってみましょう
<材料>
・豚ロース肉 塊で約1kg
・塩 2kg
・卵白 4個分
・ローズマリー
*基本は塩500gに対して卵白1個の割合。少々水を加えても平気。
*塩は包む具材の同量~2倍程度。慣れるまでは多めに用意すると安心。
<作り方>
1.塩に卵白を加えてよく混ぜ、ぼってりしたペースト状にする。ここでしっかり練っておくのがコツ。
2.①を肉の周りに貼り付けるようにして包んでいく。底も忘れずに。肉と塩の間に空気が入りすぎると割れやすいのでできるだけぴったりくっつけて。ハーブは包み込んでも、細かくして塩ペーストに加えてもOK。
*包む具材にコショウやスパイスをまぶしておいてもよい
3.予熱しておいたオーブンかオーブントースターで焼く。焼き時間は塩釜の大きさや、包み込む具材の性質(火の通りやすさや水分量など)によっても変わるが、高温で焼くと割れやすいので設定温度はオーブンの場合180℃以下、オーブントースターなら140℃以下に。
(今回は160℃のオーブンで50分焼きました)
4.塩がしっかり固まって、表面が薄く色づいたら完成。
*塩釜を割るのは塩釜部分が冷めるまで待ってから!
いよいよお楽しみの時! ハンマーの用意はOK?
焼き上がった塩釜がテーブルに登場すると、みんなワクワク。先が尖っていない重いハンマーを使って軽く叩くほうがきれいに割れます。といっても塩が飛び散るのを覚悟でお子さんに割らせてあげると、とっても喜びますよ。
塩釜から取り出した肉がこれ。
切ってみるとこんな感じ。しっとりジューシーに焼き上がっています。
ワイルドに切り分けながら味わうのも、お洒落に盛りつけるのもお好みで
焼き上がった肉塊にサービングナイフを添えて、お好きなだけどうぞ!というのも盛り上がりますし、先に付け合わせやサラダなどを盛っておいた各人の皿に、切り分けながらサービスしていくのも楽しい演出です。
塩味はついているので、ソースは基本不要ですが、写真では煮詰めたバルサミコをアクセントに添えています。
大きな塩釜焼きを作っても食べきれないかも? 心配無用デス
例えばこの塩釜焼き豚ロースですが、完全に火が通っているので冷蔵庫で数日は保存できますし、冷凍も可能。下の写真は、残った肉を翌日薄切りにしたものです。しっとり感のあるロースハム風になっているので、サンドイッチにもぴったりです。
また、切れ端や切り分けてから残ったものは、こんな風にアレンジを。土佐酢のジュレを添えています。
普段のおかずから豪華なおもてなし料理まで塩釜焼きはアレンジ自由自在!
塩で包み込むのは、水分が少なめで塩味で食べておいしいものならなんでもOK。安価な鶏胸肉も塩釜焼きにすればごちそう感がぐっと増しますし、どろんこ遊び感覚で子どもたちと一緒に作るのも楽しいですよー。
ホームパーティーやおもてなしには、牛肉の塊(豚肉の時より焼き時間短めでも大丈夫)のほか、雛鳥や魚を丸ごと包むのもおすすめです。
じんわり熱を通すことで柔らかく、程よい塩味に仕上がる簡単でおいしい塩釜焼き。お試しくださいね!
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