コーヒーコーディネーターの碓氷あげはです。私が初めてビスコッティというお菓子を知ったのは高校生くらいで、当時は「なんて固いビスケットなんだ!」と衝撃を受けたものです。
イタリアでは朝食代わりとしても食べられているビスコッティ。二度焼きするので少しパサつきを感じられますが、だからこそコーヒーやミルクと一緒に食べるとおいしいんです。夕食時にはデザートワイン(ヴィンサント)に浸して食べる、なんて方法も。そこで今回は、素朴な味わいを持つビスコッティとコーヒーの相性について紹介していきましょう。

そもそもビスコッティってどんなお菓子?

イタリア語で「ビス=二度」、「コッティ=焼く」という意味を持つビスコッティ。もともとはイタリアのトスカーナ地方の伝統的なおやつにあたり、「カントッチョ」とも呼ばれて親しまれてきました。

その名の通り、一度、塊のまま焼いてからいったん取り出し、粗熱を取ってからパンナイフで一口サイズに切ってまた焼く作り方となっています。二度焼きで水分を飛ばしているため、日持ちしやすいことも特徴の一つです。また、一般的なビスケットに比べてサクサク感はなく、ゆっくりと噛みしめるように味わいます。

バターなどの油脂を使わず、小麦粉や砂糖で作るので素朴な味わいが魅力ですが、「それじゃ物足りない!」なんて人は、ドライフルーツやナッツを入れたり、ココアやコーヒーを混ぜたりしても◎。ただとても固いので、そのまま食べる場合は顎を痛めないようにしてくださいね!

コーヒーはビスコッティの良いパートナー

ビスコッティには、エスプレッソや濃いめに入れたドリップコーヒーがよく合います。ブラックに限らず、ミルクの入ったカプチーノやカフェオレとも相性抜群です。二度焼きしてあることで感じられる香ばしさやほんのりとした甘さが、コーヒーの苦味と非常にマッチしてお互いの良さを引き立ててくれます。ナッツやドライフルーツとも合うので、トッピングに何が入っているかを考えながらコーヒーを選ぶとよりおいしく感じられると思います。

合わせるコーヒーが決まったら、最初から浸して食べるのもいいですが、まずはそのままかじってビスコッティの風味を味わってみてください!噛めば噛むほど味わいが深くなります。ザクッとした食感と香ばしさを感じられたら、次はコーヒーを一口。残っていた甘みがコーヒーの苦味でさっぱりし、乾燥した口の中を潤してくれるはずです。

別々に味わった後は、お待ちかねのビスコッティをコーヒーに浸して食べる方法。先ほどとは違い、コーヒーの香りが先に感じられ、そのあとにビスコッティの香ばしさが追い掛けてくるような味わいに変化します。浸す時間によってザクザク感が減り、しっとり感が増すので好みで調節してくださいね。

ビスコッティとコーヒーの相性は味わいだけじゃない!?

軽い味わいのビスコッティですが、これが意外にお腹にたまります。しかもナッツ類がふんだんに使われていれば、少量でもかなりお腹いっぱいになるんですよね。

ここでコーヒーの出番です。コーヒーには胃の働きを促し、消化を助けてくれる効果があります。しかもナッツ類と一緒に食べることで、ナッツ類に含まれるアルギニンとコーヒーのカフェインの相乗効果で脂肪を燃焼しやすくしてくれるんですね。

ビスコッティ自体がヘルシーな食べ物ということあり、砂糖を控えめにすればダイエット中の人にもオススメできる組み合わせだと思います。

ビスコッティの楽しみ方は人それぞれ

今回は詳しく紹介できませんでしたが、ビスコッティにはさまざまなトッピングが存在します。クルミ、アーモンド、カボチャの種といったナッツ類。レーズン、クランベリー、イチジクといったドライフルーツ。ベースとなる生地にハーブやチョコレート、抹茶を練り込んだものもあるんですよ。

ちなみに、ビスコッティにコーヒーはよく合いますが、さすがに抹茶のビスコッティはコーヒーとけんかしてしまうかもしれません…。逆にシナモンやチョコレートを使ったものなら相性がより良くなりますのでオススメです。

家庭でも簡単に作れるので、興味が湧いた方は手作りしてみてはいかがでしょうか?手作りのビスコッティとハンドドリップしたコーヒーなら、朝食だけでなく、癒されるコーヒーブレイクが楽しめること間違いなしです!