コーヒーコーディネーターになってはや数年、ライターの碓氷あげはです。普段はもっぱらカフェオレなどにしてコーヒーを楽しんでいますが、寒くなるとお酒やスパイスを入れたコーヒーが飲みたくなります。そこで今回は、スパイスがコーヒーと合う理由やおすすめのスパイスなどについて説明しましょう。

スパイスはどうしてコーヒーに合うのか

スパイスを入れたコーヒーは、日本ではやっとメジャーになってきたところですが、モロッコではスパイスコーヒーとして昔から親しまれています。スパイスを入れることによってコーヒーの香りが引き立つので、よりおいしく飲むことができるんですね。

そのため筆者は、スパイスがコーヒーに合う一番の理由は香りだと思っています。フルーティな香りのコーヒーにはレモンやオレンジのピールが合いますし、どっしりとした大地の香りを持つコーヒーはナツメグやカルダモンを合わせると、互いの香りが引き立てられてとてもおいしいです。

ただし、スパイスコーヒーを作る際は、コーヒーを濃いめに抽出しないと香りが打ち消されてしまいます。コーヒーの香りとスパイスの香りを合わせることは難しいのですが、今回ご紹介するスパイスはインスタントコーヒーにもドリップコーヒーにも合わせられるものを厳選しましたので、ぜひ参考にしてください。

コーヒーに合うスパイスはこれだ!

さて、コーヒーの銘柄なども関係しますが、どんな飲み方でも大抵合うスパイスがシナモンです。シナモンパウダーとシナモンスティックの2種類がありますが、パウダーだと香りが強くなり、スティックだと上品にシナモンが香る味わいを楽しめます。

また、スパイスの女王と名高いカルダモンも、コーヒーに合うスパイスとして有名です。爽やかさがプラスされるので、すっきりしたいときやリラックスしたいときにぴったり!カルダモンをサーバーに入れて抽出したり、ドリップしたコーヒーにカルダモンパウダーを振りかけたりと好きな飲み方でどうぞ。

このほかにも、ナツメグやジンジャー、クローブにフルーツピールなど、コーヒーと相性の良いスパイスはいろいろあります。胡椒やラベンダー、タイムなどを使う場合も。スパイシーな味わいや清涼感、香りなど、その時の気分や好みからおいしい組み合わせを探してみましょう。

おすすめの組み合わせをご紹介!

一つのスパイスを入れて楽しんだあとは、いくつかのスパイスをブレンドして飲んでみてはいかがでしょうか。筆者のおすすめは、カフェオレにカルダモン、ナツメグ、シナモン、ジンジャーを混ぜ、最後にはちみつを垂らしたコーヒーです。インドで言うチャイのような、スパイシーで温まる味わいになります。

また、クローブとフルーツピールの組み合わせもおすすめです。スモーキーな香りを持つクローブと爽やかなピールは相性が良く、食後に飲むと胃をすっきりさせてくれます。ほかにも、ジンジャーとブラックペッパーで辛さを感じるコーヒーにしたり、ラベンダーとミントを合わせてハーブティーのようにしたりと、スパイスの組み合わせは無限大です。

人によっては、クミンやオールスパイスなどを入れる方もいます。コーヒーに入れておいしいと思うスパイスは人それぞれなので、好きなコーヒーに合うスパイスを見つけて寒い冬を乗り切りましょう!