二児の母でありながら、コーヒーコーディネーターでもあるライター、碓氷あげはです。昔は妊娠中のコーヒーは厳禁でしたが、最近では適度な量を守れば飲んでもいいとされています。そこで今回は、妊娠中や病気などでカフェインを摂れない方のために、自身の経験を元にしたコーヒーの飲み方をご紹介します。

カフェインが体に及ぼす影響について

交感神経を高める効果があるカフェイン。一般的には、利尿作用や眠気消失、胃酸の分泌促進などが有名です。ダイエット効果も期待できるとされていますが、その反面飲み過ぎると手足の震えや不眠症などを引き起こすとも言われています。

また、カフェインの適量についてですが、コーヒー1杯200mlとして1日3杯までが限度です。もし過度に摂取した場合、自律神経のバランスが崩れたり、カフェインがないと眠くて起きていられない中毒症などを引き起こしたりする恐れがあります。

しかも、致死量のカフェインを摂取すると死に至るケースもあるので、適度にコーヒーを楽しみたいところです。

と言っても、カフェインは時間と共に分解されるので、飲み過ぎなければ問題ありません。ただし、妊娠中はカフェインを排出しにくくなっているため、赤ちゃんに影響を与えないように控えることが推奨されています。

カフェインが摂れないときの正しいコーヒーの飲み方とは?

妊娠中はカフェインを控えてください、と言われますが、どの程度控えればいいか悩みませんか?筆者はバケツ1杯分も飲まなければ大丈夫、と主治医に言われたものですが、基本は先ほど説明した1日3杯までです。

ただし、妊娠初期は特に影響が出やすい時期なので、どんなに好きでもコーヒーは飲まないようにしましょう。妊娠4か月ほどになれば安定期に入るため、飲み始めても構いませんが、一応主治医と相談してくださいね!

ちなみに、カフェインは約4時間で半分まで分解されると言われています。従って、不眠症などに悩まされている方は、14時以降のコーヒーを控えるといいでしょう。逆に、昼寝などをすると眠くなるという方は、寝る30分前に飲むと体がだるくならずにすっきり起きられますよ。

ノンカフェインコーヒーのすすめ

どうしてもカフェインを摂りたくないけど、コーヒーが飲みたい!といった方には、カフェインの少ないノンカフェインコーヒーをおすすめします。一般的にはノンカフェイン、デカフェなどと呼ばれていて、カフェインを90%以上カットしているコーヒーのことです。

就寝前や妊娠中の方でも飲めるということもあり、カフェインを摂りたくない方にはノンカフェインコーヒーがおすすめされています。だったらいつもノンカフェインコーヒーでいいじゃないかという声が聞こえてきますが、ノンカフェインコーヒーって高いんですよね。

しかも、カフェインを化学薬品でカットしていたり、あまりおいしくなかったり、メリットばかりでもありません。

ただ、今のノンカフェインコーヒーは比較的おいしいものが多く、なかでもスターバックスコーヒーが販売しているノンカフェインコーヒーはおいしいです。ドリップコーヒーが手間な方は、ドリップパックやインスタントコーヒータイプでモンカフェや小川珈琲などがおいしいノンカフェインコーヒーを販売しているので試してみてください。

どんな方でも、好きなものを我慢することは辛いですよね。今回の情報を元にして、コーヒーの量や回数を調整したり、ノンカフェインコーヒーを飲んだりして、カフェインが摂れないときでもおいしいコーヒーを楽しみましょう!