香り豊かでうま味が詰まったしめじは、どんな料理とも好相性。キーマカレーや丼に加えれば、きのこ嫌いな子どもも、思わず食べてくれるはずです。今秋ぜひ試したい、しめじレシピを3つご紹介します!

しめじのオルニチンが大注目

しめじとして呼ばれているきのこは、品種としては「ぶなしめじ」や「ひらたけ」。ぶなしめじは、食物繊維、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンDにかわるエルゴステロール、パントテン酸、β-グルカンやリジンも。最近はしじみの6~7倍とされるオルニチンが大注目。

うま味成分アミノ酸を含み、煮崩れせず歯ごたえが良いので、煮物、炊き込みごはん、汁物、天ぷら、炒め物に大活躍。選び方は、かさの色が濃いもの、ホワイト系は全体にきれいな乳白色のものを。かさが小さめでハリがあり、開きすぎていないものが良品。カットされていて、そのまま使えるタイプも便利。

ひらたけも近年、品種改良が進み、日持ちがして、かさが肉厚で煮崩れしにくい高級品も登場。

ぶなしめじクイズ

<Q1>「ぶなしめじ」「本しめじ」「しめじ」の違いは?
A:呼び方の違い
B:栽培方法の違い
C:品種の違い

<Q2>ぶなしめじに豊富なオルニチンに期待できる効果は?
A:二日酔い防止
B:脂肪燃焼効果
C:どちらも期待できる

<Q3>ぶなしめじのうま味成分を引き出す調理方法は?
A:高温でサッと加熱
B:低温からじっくり
C:加熱しない

※答えは文末に

鮭とれんこんとしめじのサラダ

【材料】(2人分)
小松菜 4株
ぶなしめじ 1/2パック
大根 50g
れんこん 1/4節
鮭(生) 1切れ
「キユーピー テイスティドレッシング 黒酢たまねぎ」 適量

【作り方】

  1. 小松菜は、食べやすい長さに切る。
  2. ぶなしめじは石づきを取り、小房に分ける。大根は皮をむき、長さ4cmの短冊切りにする。れんこんは皮をむき、厚さ5mmのいちょう切りにする。
  3. 鮭はひと口大に切る。
  4. フライパンに(3)を並べ、(2)をのせ、水大さじ1(分量外)を加えてフタをし、中火~弱火で約5分加熱する。
  5. (4)に(1)を加えてフタをし、さらに強火~中火で約1分加熱する。
  6. 器に(5)を盛りつけ、ドレッシングをかける。
    レシピ:キユーピー

キーマカレーの麻婆豆腐

【材料】(3人分)
豚ひき肉 120g
たまねぎ 1個
にんじん 1本
ピーマン 2個
しめじ 1/2房
レーズン 30g
厚揚げ 1袋(180g)
カレールー 2かけ
焼肉のたれ 大さじ1
ごま油 小さじ2
水 80ml

【作り方】

  1. たまねぎ・にんじん・ピーマン・しめじは、それぞれフードプロセッサーでみじん切りにする。
  2. フライパンで豚ひき肉を軽く炒め、たまねぎ・にんじん・ピーマン・しめじを入れて火が通るまで炒める。
  3. カレールー・焼肉のたれ・レーズンを入れてよく混ぜたらできあがり。そのまま、ごはんと一緒に食べても!
  4. さらに、フライパンにサイコロ状に切った厚揚げを入れて炒める。
  5. 最後にごま油を回し入れる。大人はお好みでラー油やさんしょうなどをかけると、グッと中華らしい風味に。

詳細はこちら→「苦手なきのこを克服!秋野菜たっぷり キーマカレーの麻婆豆腐アレンジ15分レシピ」

しっとり・こってり! 鶏むね肉ときのこのマヨみそ丼

【材料】(4人分)
鶏むね肉 2枚(400g)

A マヨネーズ 大さじ1
A みそ 大さじ2
A にんにく(チューブ) 5cm分
A 片栗粉 大さじ2

エリンギ 1本
しめじ 1/2パック
塩 ひとつまみ
レタス 2枚
ミニトマト 8個
バター 15g
サラダ油 大さじ1
ごはん 4人分

B しょうゆ 大さじ1弱
B みりん 大さじ1
B 酒 大さじ1
B 砂糖 小さじ1

【作り方】

  1. 鶏むね肉は、薄くしてから、小さめひと口大のそぎ切りにする。ポリ袋に入れてAを加え、よくもんで下味をつける。
  2. きのこ類は石づきを切り落とし、小さく薄く切る。レタスは食べやすい大きさにちぎる。ミニトマトは半分に切る。
  3. フライパンにバターを溶かし、エリンギ・しめじ・塩を入れて強めの火加減で香りが出るまで触らずに、香りがたったら、ひっくり返しカリッとなるまで炒め、取り出す。
  4. 同じフライパンにサラダ油を入れて、(1)の鶏むね肉を入れて両面焼く。(3)のきのこを加え混ぜ、Bの調味料を加え、全体を混ぜる。
  5. ごはんを器に盛り、レタス・ミニトマト・(4)をのせてできあがり。

詳細はこちら→「きのこ嫌いのお子さまも思わず食べてしまう!マヨみそ丼15分レシピ」

ぶなしめじクイズの答え

<Q1>答え:C
ぶなしめじはシメジ科シロタモギタケ属、本しめじはシメジ科シメジ属と別の品種。一般的に流通しているぶなしめじは人工栽培がほとんど。しめじという商品名で出回るものはヒラタケ科のひらたけで別種です。

<Q2>答え:C
オルニチンは肝臓の働きを助けるアミノ酸として、しじみに豊富なことが有名ですが、ぶなしめじにはしじみの5倍以上も含まれています。また、エネルギー産生の効率を上げるため、疲労回復や脂肪燃焼などの効果も期待できます。

<Q3>答え:B
汁物や煮物は水から入れ、炒め物はフライパンをあたためる前に入れて加熱することでうま味成分を引き出すことができます。ぶなしめじは加熱しても形が崩れにくいので、鍋料理や煮物など長時間加熱する料理に向いています。

◇百菜元気新聞の2021年10月1日号の記事を転載しました。