永谷園はインスタント和漢食を提案する。高麗ニンジンなどの和漢素材を使った「くらしの和漢」シリーズ(写真)を、8月28日から発売する。素材選定などを漢方相談店の薬日本堂が監修した。東洋医学を基に体調を整え、未病を治す食生活を紹介する。従来なかった漢方という切り口で売場の収益を高める。

和漢素材は漢方薬の原料、生薬になる食材。素材量や組み合わせ、効能といった理論などを薬日本堂が監修し、永谷園らしいレトルトかゆ、スープ、だしの素で商品化した。使用素材は包装前面のシズル写真とコピーで訴求。ターゲットや提案シーンは、配合したオルニチンやビタミンEといった健康素材の機能紹介も含め、裏面イラストなどでスムーズに伝える。

かゆはウイキョウ(フェンネル)の風味が楽しい「くらしの和漢 鶏粥」、小豆が食感のアクセントになる「豆乳粥」(各220g、230円)を導入。スープは薬膳料理の定番である「香味野菜と丸鶏のスープ」や「ほうれん草のクリーミースープ」「しじみの味噌汁」(各1食7本入り、350円)をそろえ、マグカップ使用も促す。

だしは「丸鶏がらスープの素」(1食5本入り、220円)で野菜炒めも提案。全品とも低塩でやさしい味わいに仕上げた。口にすると和漢素材の風味が軽い驚きを与え、後を引く。

7月5日にはメディア向け発表会を行い、開発背景となった漢方のセミナーを開催。食生活や生活習慣を整え、未病を癒やす東洋医学の考え方を伝えた。「くらし和漢」の販売チャネルは一般量販店とドラッグストア。

販促は雑誌のタイアップ記事やラジオでの情報提供、サンプリングを計画する。先行する「冷え知らず」さんシリーズとともに「健康もおいしく」(永谷園営業本部健康食品営業部大隅聖子部長)と訴え、健康食品の新たなカテゴリーを築く。

◇日本食糧新聞の2017年7月12日号の記事を転載しました。