愛知在住フードライター瀬山野まりです。愛知に生まれ、愛知で育ち、愛知の食文化に触れながら、愛知に住んでいます。おいしいものに目がなく愛知のご当地グルメやレストランを隙あらば巡っております。
7月から10月の19日は愛知のいちじくの日です。いちじく出荷量国内1位を誇る愛知県ではいちじくを田楽にして食べることがあります。今回はそんないちじくの栄養やいちじく田楽の作り方、そしていちじくの色んな食べ方をご紹介します。

栄養価が高いいちじく

いちじくは漢字にすると「無花果」とまるで花が無いかのように見えますが、隠頭花序と呼ばれる種類で、内部の赤い果肉に囲まれた場所に小さな花が咲きます。外から花が見えないことから「無花果」となりました。

いちじくの栄養で注目したい点はカリウムとたんぱく質分解酵素フィシンです。カリウムには過剰なナトリウムの吸収を防ぐ効能があり、カリウムを摂取することはむくみ改善や高血圧予防などに繋がります。

たんぱく質分解酵素フィシンはたんぱく質を消化吸収しやすいように作用するため、胃の負担を軽減してくれるでしょう。ビタミンCやビタミンB群、食物繊維も豊富に含まれており、栄養価が高い果物です。

いちじく田楽のレシピ

【材料】
いちじく 2個
木の芽 適宜
赤味噌 30g
砂糖 18g大さじ2
酒 5g大さじ1
みりん 6g大さじ1

【作り方】
下準備にオーブンを250度に予熱

  1. 赤味噌、砂糖、酒、みりんを混ぜ合わせ小なべに入れ弱火にし、耐熱ゴムべらか木べらなどで練り上げ田楽味噌を作ります。味見しながらお好みの味になるよう調味料は調整してください。
  2. いちじくをさっと洗って半分にカットします。皿に載せたとき傾く場合は底を少し切って安定するようにしてください。
  3. 1で作った田楽味噌をいちじくに塗り、250度に熱したオーブンで5分程焼きます。
  4. 取り出した、いちじく田楽に木の芽を乗せて完成です。

高温で焼くことによってフレッシュないちじくにあった青さが消え、しっとりとした熟した甘さとなったいちじくにコクのあるみその甘味と塩味がよく合います。お互いを補い合うような味わいで、おやつにも惣菜にもなりえる絶妙なバランスでした。

皮はやわらかくなっており一緒に食べられます。今回は赤味噌を使用しましたが、違う種類の味噌を使っても相性がよさそうです。

いちじくのおいしい食べ方

栄養たっぷりでおいしいいちじくはあらゆる場面で活躍できる優れものです。食後のデザートはもちろんおやつやおしゃれなおつまみ、主菜副菜まで任せられるポテンシャルの高さがあります。ぜひ色んな食べ方を試してみてくださいね。

切ってそのまま

甘みが強くジューシーないちじくはそのままデザートとして食べる人が多いのではないでしょうか。甘いけどくどさがないいちじくは食後のデザートにぴったりです。

生ハムと一緒に

いちじくと生ハムの相性は抜群です。いちじくの甘さ、まろやかな酸味と生ハムの塩味が絶妙にマッチ。スパークリングワインやきりっとした白ワインのおつまみとしていただくのもおすすめです。また、いちじくと生ハムを冷製パスタに添えてもさっぱりしておいしいです。夏の暑いときにはぜひお試しください。

ドライにして

ドライいちじくはドライフルーツの中で比較的定番ですよね。ぎゅっとつまった果実味と甘さはフレッシュとはまた違ったコクがあります。小腹がすいたときにちょっとつまんだり、シリアルに入れたりしても良いでしょう。

白カビチーズやブルーチーズとも相性が良いです。売っているいちじくを購入することも良いですが、自宅でドライにすることも可能です。自分で作るとお好みの状態で食べられるのが嬉しいですね。

焼いたり煮たり揚げたり

ご紹介した田楽をはじめ、いちじくは甘露煮にしても天ぷらにしてもおいしいです。いちじくパイなどのスイーツとしてももちろんおいしいですが、お惣菜としても活躍してくれます。