れんこんは色白の淡泊な外観ながら、実は栄養的にかなりのチカラ持ち。ビタミンCに、野菜には珍しいビタミンB1・B2も。他にβ-カロテン、ビタミンE、たんぱく質、カリウム・カルシウム・鉄・銅などのミネラル、食物繊維も含まれる。切り口が空気に触れると変色するのは、ポリフェノールであるタンニンが含まれているため。防ぐには水か酢水につけて。タンニンは鉄と結びつくと黒くなるので鉄鍋は避けよう。9月までに出回る新れんこんは、やわらかく味はあっさり。これから冬に向けてのものは粘りが出て甘みもアップ。

れんこんクイズ

<Q1>良質なれんこんの選び方は?
A:穴が小さいものを選ぶ
B:穴が大きいものを選ぶ
C:穴の大きさが同じものを選ぶ

<Q2>れんこんに豊富に含まれる栄養素は?
A:食物繊維
B:ビタミンC
C:ビタミンB12

<Q3>れんこんを白く仕上げたい時はどうする?
A:鉄鍋で煮る
B:水につける
C:酢水につける
※答えは文末をご覧ください。

れんこんのアーリオオーリオ

【材料】(4人分)
れんこん 200g
にんにく 1片
水 100ml
チキンコンソメ顆粒 小さじ1
塩・こしょう 少々
赤唐辛子 1本
生ハム 2枚
パセリ 少々
オリーブオイル 大さじ1

【作り方】

  1. にんにくはみじん切りにし、赤唐辛子は輪切りにしておく。れんこんは皮をむいて、2mmほどの厚さのスライスにする。生ハムは食べやすい大きさにちぎり、パセリは散らせるようみじん切りにしておく。
  2. フライパンにオリーブオイルを入れ、火にかける。(1)のにんにくと赤唐辛子を加えて、加熱する。
  3. にんにくを焦がさないように気をつけながら、きつね色になるまで炒める。香りが出てきたところで水を入れて、チキンコンソメ顆粒を加えて、溶かし込む。
  4. (1)のれんこんを(3)のフライパンに入れ、炒め煮する。れんこんに火が通り、水分が飛んできたら、味を見ながら塩こしょうを加え、味を調える。
  5. 皿に盛りつけて、生ハムをのせ、パセリを振りかける。
    レシピ:JA水郷つくば

<れんこんの保存方法>
穴に空気が通らないようにラップなどで包み、冷蔵庫で4~5日。5cm幅に切り、かたゆでして冷凍保存も。

れんこんクイズの答え

<Q1> 答え:C
れんこんは、穴が均一で握ったときにしっかりしたかたさがあるのが良品です。穴が黒くなっておらず、白くみずみずしいものを選びましょう。良く太り、重いものを選ぶのもポイント。

<Q2> 答え:A、B
れんこんは整腸作用のある食物繊維が豊富です。また、ビタミンCも豊富で、野菜には珍しいビタミンB1、B2も。疲労回復や肌荒れなどに効果があります。カルシウム、カリウム、鉄分も多く、身体を内側からきれいにしてくれる野菜といえます。

<Q3> 答え:B(Cも△)
れんこんにはタンニンというポリフェノールの一種が含まれます。これが、れんこんを置いておくと褐色になる原因物質です。タンニンの働きを止めるためには、酸が有効で、濃度3%程度の酢水に10分ほど漬けるとアクが抜けてれんこんが白くなります。また、水に漬けるだけでも色止めの効果はあります。

◇百菜元気新聞の2020年10月1日号の記事を転載しました。