公認スポーツ栄養士・3児のママの馬明(まみょう)真梨子です。猛暑もようやく終わりに向かっているでしょうか。まだまだ暑い日は続きますが、日ごとに秋の風を感じるようになりました。夏の疲れも出やすいこの季節、「食欲もでにくいけど疲れをとりたい!」そんな時は汁物がおススメ。今回のレシピは温冷どちらもおいしくいただけます。

疲労回復の味方!ミルクコーンスープ

食欲がでない、そんなときは「栄養満点スープ」がおススメです。今回のレシピでは「さつまいも」と「コーン(とうもろこし)」を使います。

さつまいもは、糖質、食物繊維、ビタミンCが豊富。そして、とうもろこしは糖質、食物繊維、ビタミンB1が豊富な食材で、どちらも海外では「主食」として食されている食材です。疲労を溜めないためには「主食」をしっかり食べることは重要です。

疲れがたまるということはいつも以上に体力を消耗し、エネルギーを消費しています。その分、食事からエネルギーをとる必要があるのですが、胃腸機能が弱っていたりすると食欲もでないことが多くあります。主食量が足りていない場合もあります。

でも、ごはんやパン類は食べづらい…そんなときはいも類を使った汁物はいかがでしょうか。

【材料】(4人分)
さつまいも 中1本
クリームコーン缶 1缶
牛乳 200ml(豆乳でもOK)
水 180ml(クリームコーン缶1杯分)
コンソメ顆粒 小さじ2
冷凍ミックスベジタブル 約100g
塩コショウ 少々 お好みで
ベーコン お好みで

【作り方】

  1. さつまいもは皮を縦シマにむき、5mm~1cm程度の厚さのいちょう切りにする。
  2. (1)を600Wで5分程度、レンジで加熱する。
  3. 牛乳・コンソメ以外の材料を全て鍋に入れ加熱する。
  4. 野菜に火が通ったら、コンソメ顆粒を加え顆粒が溶けたら牛乳を加える。
  5. 3分程度煮詰めて完成!

缶詰&レンチンで時短に!

こちらのレシピは定番のレンジ加熱で時短をかなえています。そして、カットする作業の必要がない缶詰や冷凍食品を選んでいます。

普段の作業でも下ごしらえやカットをしておいて、冷凍をしておく、容器に保存しておくことで“時短”になることは分かっているけど、なかなかそのためにキッチンに立つ時間を作ることもしんどい…私自身もそうですが、酢の物など漬け込む料理以外で作り置きはほとんどしていません。

でも、1つだけ実践していることがあります。とっても単純なことですが、調理をする際に使用する食材の量よりも多くカットしたり、茹でるといった下ごしらえをするようにしています。

またコンロが1口空いていて茹でる野菜があれば、今使わなくても茹でておくといった下ごしらえもしています。こんな積み重ねも日ごろの時短につながっていると思っています。ぜひ毎日の作業に+αのすきまcookingを♪

さつまいもは大きめにカットで噛む回数up=消化吸収up

疲れが取れない、もしかして「栄養が足りていないかも?」

疲れがとれない原因として特定の栄養素というよりも全体的な栄養不足、いわゆる「栄養失調」が考えられます。栄養素はチームプレーで身体の中で働いています。食事量が少ない場合は、あらゆる栄養素が足りていない状態ですので、疲れもとれにくく、長期的であれば体重減少も起こります。

ただ食事量をとれない気持ちもよくわかります。今回のスープはエネルギーの主な源になる炭水化物=さつまいもやとうもろこし、身体の材料になるたんぱく質=牛乳、身体の調子を整えるビタミン・ミネラル=さつまいも、とうもろこし、ミックスベジタブルを使っています。

1品の中に、黄・赤・緑(小学校で習う3つのグループ)のグループの中の食材を総動員して具沢山にするだけで、栄養満点&トータル的な時短になります。食欲がでないな、そんなときはぜひ具沢山のスープを作ってみてくださいね。