西伊豆の「潮鰹」でおいしくなるアレンジ6選!鰹のうまみがぎゅっと粉末に【ニッポンお惣菜ばなし】
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/44e002fceac5b190cb8a6e95aefcd5fd-7-730x410.jpg)
静岡県西伊豆の特産である「潮鰹(しおかつお)」は、発酵によって熟成された鰹のうまみがぎゅっと凝縮された粉末調味料です。以前、潮鰹のお茶漬けをテレビでマツコさんが絶賛していたので、みなさんもご存じかもしれませんね。
今回は、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんがキュレーターとなって7月まで渋谷ヒカリエで開催されていたイベント「発酵から再発見する日本の旅」におじゃまして購入した、いま話題沸騰中の「潮鰹」を使って、アレンジ料理を6品作ってみました。
かつおだしの原点「潮鰹」
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/08a5dbeda246094be00a87cb6cdd18e2-4-690x517.jpg)
潮鰹とは?
カツオを丸ごと塩に漬けこみ、乾燥させて作られる、カツオの乾干し塩蔵品になります。その歴史はとても古く、税金として奈良の都、平城京に送られたりしたのもカツオの塩蔵品で、しおかつおの原型だと思われます。
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/0f8de2ed0f889132d0e2decf3c3c8572-4-690x518.jpg)
「潮鰹」は江戸時代から伝わる製法「手火山式(てびやましき)」で燻焼きした希少な商品で、かつおだしの起源と言われています。
この「手火山式」とは、西伊豆の田子地区で確立された製法の一つで、煙と熱をあてる鰹節を手で直接触れて温度を測ることから名づけられたと言われています。熟練の技で焙乾(ばいかん)を10回ほど丁寧に繰り返し、鰹節のうまみと香りを閉じ込めます。
サラダにさっとひとふりでおいしさが格段にアップ!
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/b5e7d988cfdb78bc3be1a9c221a8f744-8-690x518.jpg)
潮鰹には塩味とうまみの両方が凝縮しているので、さっと料理にふりかけ、そのまま食べられて、サラダにもぴったり。クセになるおいしさがあります。
【材料】(1人分)
サラダ用の野菜 レタスやトマトなどお好みで
潮鰹 適量
オリーブ油 適量
くるみ あれば
【作り方】
サラダに潮鰹とオリーブ油をかけ、お好みでくるみをトッピングする。
潮鰹のおにぎり!塩がわりに、炊きたて熱々ご飯にささっとふりかけて
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/943359f44dc87f6a1679c987280e8dc7-9-690x517.jpg)
【作り方】
1.茶碗に熱々のご飯を盛り、潮鰹をふりかける。
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/5f01b70e5fc11f9aa2abf83d466cb482-8-690x517.jpg)
2.おにぎりにして、海苔を巻く。
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/8c3fa8196ef3e2c81e88d4c24d6b7c06-9-690x517.jpg)
たっぷり海苔をのせて潮鰹のお茶漬け
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/3bfa569280f763df385e8ba9b5502dd4-8-690x517.jpg)
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/490f17474880c2c900a57a1c6932436d-7-690x518.jpg)
潮鰹の絶品卵かけご飯
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/5f9d3d8ac309fc2105a615fd57a6e1c0-7-690x518.jpg)
【作り方】
熱々のご飯の上に、海苔、白炒りごま、卵、そして潮鰹をささっと。お好みでさっとお醤油をかけても。
お湯を注ぐだけでできる極上のお吸い物
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/e0a5afb4889a5219cdef6b2c5eb5fd24-7-690x517.jpg)
【作り方】
お椀に潮鰹、三つ葉、麩、海苔を入れ、お湯を注ぐ。
仕上げにパパッとひとふりでワンランク上の本格和風炒飯
![](https://tabepro.jp/wp-content/uploads/2019/08/44e002fceac5b190cb8a6e95aefcd5fd-7-690x517.jpg)
【材料】(1人分)
潮鰹 適量
ご飯 茶碗1杯(一晩冷蔵庫で寝かせるとパラっと仕上がる)
☆豚ひき肉 大さじ1
☆ピーマン 1個(みじん切り)
☆玉ねぎ 1/2個(みじん切り)
カレー粉 小さじ1
醤油 小さじ1
油 大さじ1/2
【作り方】
1.フライパンに油を熱し、☆を炒める。
2.玉ねぎが透明になり、肉の色が変わったら、ご飯を入れる。
3.カレー粉、潮鰹をふり入れ、鍋肌から醤油を入れ、全体に行き渡らせる。
うまみは日本人が発見!
日本では古くから料理に昆布だし、かつおだしが使われてきました。昆布にはグルタミン酸、鰹節にはイノシン酸、干ししいたけにはグアニル酸。これらは「うまみ」と名付けられ、1985年に開催された第1回うま味国際シンポジウムを機に、日本語の「UMAMI」のままで国際的に使われるようになりました。
うまみ成分を発見したのは東京帝国大学の池田菊苗博士。1907年、湯豆腐のだし汁にと、昆布をゆでていたときのことでした。うまみは、甘味、酸味、塩味、苦味の5つの基本味の1つです。日本人って、本当にすごいですね。
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。