3児のママ、スポーツ栄養士の馬明真梨子です。私の住む広島は梅雨明けから、蒸し暑い日が続いています。暑い日が続くと、冷たい食べ物が欲しくなったり、食欲が落ちたりしますが、暑い日の朝こそ温かい味噌汁がオススメです。話題のトマトの話とともに、朝食や汁物の効果についてお伝えします。

トマトは栄養たっぷりの夏野菜

夏野菜の定番、トマト。学校や自宅で栽培しているお子さんも多いのではないでしょうか。

トマトには、リコピンという栄養素が豊富に含まれています。リコピンは、植物などに含まれる赤色やオレンジ色の色素成分カロテノイドの一つです。リコピンは、抗酸化力が非常に高く、健康や美容、老化防止に役立ちます。

ビタミンC、ビタミンA、ビタミンEなども抗酸化力のある栄養素です。リコピンは、油と一緒に摂るほうが吸収率も上がるので、炒めたり加熱したりするほうがオススメです。

トマトの家庭菜園は毎日2歳の次女が収穫したい!と子どもたちに人気です

味噌汁に入れる場合は、肉や油揚げなどを一緒に使ってもいいですね。トマトと牛乳を一緒に摂る食べ方もよく話題になっていますね。

また夏野菜であるトマトは身体の熱を冷やす効果もあります。冷たいアイスではなく、他にもたくさんある夏が旬の食べ物を積極的に取り入れましょう!

朝食は体調管理、夏バテ予防の要

朝食の大切さはこれまでも何度かご紹介していますが、夏場の汗をかく時期は特に朝食を食べることを忘れないようにしましょう。

毎朝食べたい万能料理「味噌汁」を子どもの朝食に【ママ栄養士の幼児食奮闘記】

朝食は、身体や脳が活動するスイッチです。睡眠ホルモンが切り替わるには、朝日を浴び、朝食を食べることが必要です。

朝食といってもヨーグルトや野菜ジュースだけの流動食的なものよりも、ご飯、おかず、汁物のような食事スタイルのほうが、胃腸の動きも活発になり、体温もぐっと上昇します。

体温は日周期があり、睡眠にも関与しているので、朝食を食べることは体調管理の要であるといえます。

暑さから消化吸収機能も低下しがちです。機能が落ちてしまうと、食べることがよりしんどくなってしまいます。朝食を必ず食べる、朝食時間を確保することを意識していきましょう。

ある日の息子(小1)の朝食

夏でも味噌汁を積極的に食べる心がけを!

夏には温かい味噌汁なんて食べたくないな、という声が聞こえてきそうですが、熱中症予防のためにも温かい味噌汁がオススメです。

寝ている間も汗をかいています。食事から水分と塩分の補給には、汁物が最適です。肉、魚、卵、豆腐といったたんぱく源と野菜を2、3種類とり入れると、主菜と副菜の両方が味噌汁1杯で食べられます。

食事量が落ちてしまうと食事からの水分補給量が低下してしまい、熱中症のリスクも高くなります。しかし、温かい汁物を食べると胃腸の動きが活性化しますので、1日最低1回は食卓に並べるようにしましょう!

特に味噌汁は、食事のたんぱく質量をあげるだけでなく、発酵食品である味噌が腸内環境を整えてくれるので、朝食の味噌汁割合を増やしていきたいですね。もちろん手軽にコンソメや中華スープでもいいので、ぜひ朝食の汁物をこの夏取り入れてみて下さい。