三児のママ、スポーツ栄養士の馬明真梨子です。今年のゴールデンウィークは10連休。みなさんはご予定いかがですか。旅行や外食がきっと増えるはず。豪華な食事が続くときは消化吸収を担う「胃腸」もお疲れ状態に。そんな時こそ、春が旬でもあるキャベツの健康効果に注目したいと思います。

キャベツは胃の粘膜をケアしてくれる

「キャベジン」という胃腸薬に名前があるようにキャベツは「食べる胃腸薬」とも言える食材です。それはキャベツに多く含まれる「ビタミンU(キャベジン)」が、胃粘膜の保護・修復を促進する働きをしています。

また、キャベツに含まれている酵素も胃の修復に関与することが分かっており、外食続きになりやすい時こそ、積極的に食べたい食材です。

ビタミンUや酵素は熱に弱いため、「生」で食べるほうが良いです。簡単なメニューとして我が家では「塩昆布和え」をよく作ります。

キャベツの塩昆布和え

【材料】
キャベツ 1/4個
塩昆布 ふたつまみ
ごま油 小さじ2

※塩昆布やごま油の量はお好みで調整してください。

【作り方】

  1. キャベツを1口大にカットし、洗って水気を切っておく。
  2. 材料をすべてポリ袋に入れ、もみ込む。
  3. 袋を密閉し、10分程度冷蔵庫で漬け込む。

私自身、自宅で生キャベツを食べる機会がほとんどないですが、もしみなさんが千切りキャベツなど生で食べる際はドレッシングの鮮度や量に気をつけましょう!

ストレス対策にも疲労回復にも

さらに、キャベツは「ビタミンC」も多い野菜です。いも類やピーマン、果物の方がビタミンCの100g当たりの含有量が多いですが、キャベツにもビタミンCの効果も期待できそうです。

ビタミンCはストレスや疲れで消耗しやすく、水溶性ビタミンなので食品から定期的に摂ることが大切です。ビタミンCの主な効果として、コラーゲンの合成促進、酸化(老化)防止、鉄の吸収促進、疲労回復効果などがあります。抗酸化力が高いので「美容」にも良いため、美容用品ではよく目にする栄養素だと思います。

ビタミンCも熱に弱いので、生食がおススメではありますが、汁物など加熱する料理の時は、汁に栄養価が溶け出すので一緒に摂れる工夫ができるとベストですね。

野菜が足りない時は汁物がお助けメニュー

朝食におススメは温かいスープ

生食で食べるほうが効果を余すことなく得ることができますが、よく噛んで口の中で唾液をしっかり出し消化吸収を促さないと、栄養も身体の中には入ってこないので食べ方にも意識が必要です。

ただ、一日のスイッチとなる朝食では温かい食事のほうが胃腸も活性化され、身体も体温が上がり、機能も活性化されるので、キャベツを活用するときは汁物がおススメです。

胃腸を休めるために朝食を抜くのではなく、寝ている間に胃腸を休めるために夕食や夜食の内容を気にかけるようにしましょう! おかずが多くなると消化吸収に時間がかかるので、夜が遅い場合にも汁物はおススメです。

春はキャベツの旬の時期でもあります。ぜひご活用ください!