春は桜をはじめ花々が咲き乱れるなか、出会いの季節でもあります。仕事や学校での新生活で、忙しくしている方が多いのではないでしょうか。一方で、朝晩の寒暖差が激しく、花粉も飛び…。春は体調を崩しやすい時期でもあります。忙しい毎日だからこそ、健康が第一。できればクスリに頼らず、日々の食生活で健康を保ちたいですよね。
そこで今回の「たべぷろアンケート」では「薬膳に期待する効果」を全国の女性100人に聞いてみました!

【1位 体を温める】冷え予防に期待!

<たべぷろ編集部調べ>
調査地域:全国
調査対象:女性
調査期間:2019年3月15日~3月29日
有効回答数:100サンプル

万病の元「冷え」を撃退すべく、「体を温める」が1位になりました。

多かったのが慢性的な冷えに悩む女性の声。春になっても朝晩は冷えます。重ね着などで工夫しても、手足や首、ひどいときは芯から冷えを感じますよね。薬膳のチカラで長年悩まされている冷えから脱却、体質改善を望む女性が多いようです。

  • 根っからの冷え性です。生姜やスパイスなど、口から入れるものは体が温まる実感のあるものが多いです。漢方薬で効能を実感したことがあり、薬膳も近いイメージがあるので期待できるのではないか、と思います。(40代/女性/専業主婦)
  • 10代から冷え性に悩まされており、最近では早朝覚醒など不眠の症状がでているから。(20代/女性/派遣社員)
  • 冷えが解消されれば他の不安要素にも効果がある気がします。(30代/女性/派遣社員)
  • 特に手や足の指先の冷えがひどいです。薬膳は血流を良くし、体の内側から温めてくれそう。(40代/女性/専業主婦)

クスリなどと違い、副作用などのリスクが低いことも注目の理由です。

  • 冬場は足先や指先が冷え、布団に入ってから温まるまでにとても長い時間がかかってしまいます。電気毛布をつけていても体の芯から温まるわけではないので、なかなか寝付けません。薬膳でこのような症状が改善できるのなら、副作用の心配や低温やけどの心配もなく良いなと思います。(30代/女性/パート・アルバイト)
  • 薬品とは違い、常用しても安心できる。生活の一部にできそう。(50代/女性/正社員)
  • 市販の冷え対策グッズに頼ったこともありますが効果がなかったので、薬膳で冷えやすい体質を改善できると嬉しいです。薬に頼るのではなく、食材が本来持つ力で体質改善できるのは、体にも負担が少なく良いことだと思います。(30代/女性/専業主婦)

身体を温めることで得られる、さまざまなメリットに期待する声も。体温が上がると免疫力も上がるなど、身体には良いことづくし。さすが女性のみなさん、健康・美容の情報収集をしっかりとしていますね。

  • 身体が温まれば免疫力が上がって疲れにくくなり、風邪を予防できると思うからです。万病の元である冷えを取ることに一番期待しています。(30代/女性/正社員)

実際に効果を感じている人もいますよ!

  • 寒い時はもちろん、暑い時にも食べたくなり、食べた後にポカポカするから。(30代/女性/正社員)
  • 食べ終わった後に汗をかくことが多いので、体の中から温めてくれるイメージがあります。(30代/女性/専業主婦)
  • 産後に薬膳を勧められて試したところ、靴下を履かなくても寝られるようになったから。(30代/女性/パート・アルバイト)

ポカポカ鶏の薬膳スープ

体をポカポカにする「鶏の薬膳スープ」のレシピをご紹介します。

【材料】(4食分)
鶏手羽元 4本
しいたけ 3個
長ネギの白い部分 1/3本
生姜 3片
ナツメ 4つ
水 800ml
塩 少々

【作り方】

  1. しいたけを石づきがついたまま、薄切りにする。長ネギを斜め切りする。生姜を皮つきのまま、薄切りする。ナツメに切り口を入れる。
  2. 鍋で手羽元を湯通ししてアクを取る。
  3. 鍋に(1)を入れ、弱火にして1~2時間煮込む。
  4. 食べる直前に塩を振る。

薬膳的な効能は「補益気血(気と血を補う)」。です。手羽元としいたけで気を、ナツメで血を補うことができます。十分な気と血を補うことができれば体を温めることができます。食材のポイントは、長ネギの白い部分を使うこと。青い部分より体を温める効果が高いことが知られています。

【2位 胃腸を整える】消化器官が整えば怖いものナシ!?

2位は「胃腸を整える」効果でした。意外と多いのが、胃腸の悩みを抱えた女性たち。薬ではなく、食事で改善するのが自然で良いですね。

  • 胃腸が弱ると普段通りの食事がとれず、体力が落ちてしまうので気を付けたい。胃腸に優しく、バランスの良い食事が理想で、薬膳レシピを参考に料理をしています。(50代/女性/無職)
  • 消化機能が改善・向上したら、その好影響が全身に波及し、心身ともにより健康な状態につながると期待しています。(40代/女性/個人事業主)

食事内容をどんなに気遣っても、胃腸の調子が悪ければ栄養がきちんと身体に行き渡りませんものね。胃腸をいたわりながら身体にいいものが摂れれば言うことナシです。

便秘改善に効果が期待できるゴボウの簡単レシピはこちら。
ハズレないゴボウのはりはり♪お酒のアテや受験生のお夜食のお供に【モッチーママの薬膳】

胃腸は疲れやストレスの影響を受けやすい場所でもあります。疲れた胃腸を休ませたいという声も多数ありました。

  • 食薬でもあるので荒れた胃腸を休ませるのに効果がありそうだし、脂っこい調理とは無縁そうなので胃腸に優しそう。(40代/女性/専業主婦)
  • 普段の生活のストレスからくる暴飲暴食できっと胃腸が疲れていると思うので、薬膳で炎症を抑え、穏やかな状態にリセットさせたい。(40代/女性/個人事業主)
  • ストレスなどに長く晒された時、胃腸にダメージを受けやすいです。体に優しい素材で構成されている薬膳が、私にはぴったりだと思います。(40代/女性/専業主婦)

「胃腸の調子が良くなれば、ほかのメリットもおのずと付いてくる!」との期待も。心身の健康、さらには美しさも一緒に手に入れられる…?

  • 胃腸の働きが良くなることで腸内の通りが改善され、血流も良くなります。結果的に身体が温まり、デトックス効果が期待でき、疲れも取れ、イライラも解消されると考えられます。(50代/女性/パート・アルバイト)
  • 腸は第二の脳と言われるくらい大事で、胃腸が健康なら心も健康でいられる。心が健康なら免疫も高まるし、美容にも良いので。(50代/女性/個人事業主)

【3位 疲れをとる&デトックス】悪いモノとサヨナラ~

3位は「疲れをとる」「デトックス」でした。

まずは「疲れをとる」効果への期待の声から見てみましょう。

  • 日々ストレスが溜まっているので薬膳で疲れが取れるとうれしいです。(20代/女性/無職)
  • 最近、疲れが溜まっているのでそれが解消される方法があればいいと思っていたからです。(20代/女性/公務員)
  • 体の疲れが取れないので、優しく効いてくれる薬膳に頼ってみたいと思います。(30代/女性/正社員)
  • 日々の疲労の積み重なりが、さまざまな体の不調や病気の原因に繋がるから、薬膳で解消出来たら良いなと思います。(30代/女性/専業主婦)

季節の変わり目、特に春は心身ともに疲れがたまりやすい季節。ころころ変わる天気や日々の気温差に身体がついていけないのに、やることはどんどん溜まっていって……。悲鳴を上げる身体をいたわってあげたいですね。おつかれさまです!

新生活で疲れが出てくるころの薬膳メニューの記事はこちら
疲労をリセット! 五月病に効く食材3つ【モッチーママの美味しい薬膳メニュー】

お次は、意識高い系女子の合言葉「デトックス」!女性の永遠のテーマです。内に溜まった毒素を排出すれば、心も身体もスッキリするはず。軽やかな身体とステキな笑顔で春を過ごしたいですね。

  • 身体の中からキレイにしてくれると信じて薬膳料理を作ったり食べに行ったりしています。(40代/女性/専業主婦)
  • 普段の食生活があまり良いとは言えないので、薬膳のデトックス効果で少しでも健康になりたい。(30代/女性/正社員)
  • 毎日の生活の中できちんと食事を考えてはいるが、定期的にデトックスするとすっきりして、体がクリアになる感じがする。プチ断食や薬に頼るのではなく、あくまでも食事として摂取できるのがいい。(50代/女性/専業主婦)
  • 便秘気味なので解消できたら嬉しい。体の中に悪いものがたくさん溜まっていそう。(50代/女性/専業主婦)

女性の敵、むくみ解消に期待する声も。

  • 薬膳料理を食べる理由としてはむくみをとるなど、デトックスのイメージが強いです。(30代/女性/専業主婦)

【4位 風邪予防】ウイルスも弾き飛ばす!

4位は「風邪予防」。「たかが風邪」と侮るなかれ。こじらせると大変です。

  • 風邪が引き金となって肺炎などの重症に至ることもある。(20代/女性/個人事業主)
  • ウイルスや菌にやられない強い体の基礎を作る。免疫力が上がりそうだから。(30代/女性/専業主婦)

こんないい季節に風邪を引くなんてもったいない!風邪を寄せ付けないパワフルな身体を作りましょう。

【5位 イライラ解消】心も軽やかに♪

5位は「イライラ解消」の効果への期待。疲労やストレスから情緒が不安定になりやすいのもこの季節。イライラすると、(当たられる)周りはもちろん、本人が一番辛いんですよね。

  • 私は幼少時代から、些細な出来事で不機嫌になってしまうことが多くありました。なので、少しでも解消されればと思っています。(10代/女性/個人事業主)
  • やっぱりストレスは万病の元なので、それを改善できればほかのものは全体的に改善できると思います。(30代/女性/正社員)

疲労やめまいに効果的に働く薬膳メニューはこちら。
何だか気持ちがイライラ…おススメ食材は?【モッチーママの美味しい薬膳メニュー】

【6位 花粉症対策】今春は特に期待が大きい?

6位は「花粉症対策」(回答数12)です。特に花粉の飛散量が多い今春は、この効果への期待が大きいのではないでしょうか?

この効果を真っ先に回答する人はいなかったものの、身体を温める効果やデトックス効果の結果として花粉症改善に期待する声が複数ありました。

  • 体を温めることで、胃腸の調子が整い、免疫力も高まって風邪予防や花粉症対策にも繋がるから。(30代/女性/専業主婦)
  • 疲れがとれると胃腸の調子が整い、それが花粉症などのアレルギーの改善やイライラしないリラックスした気持ちにも繋がります。(40代/女性/パート・アルバイト)
  • 悪い物を排出する効果が高いといわれる薬膳なら、風邪や花粉症などの緩和にも役立つと思った。(40代/女性/正社員)

花粉症の症状の改善に役立つ薬膳レシピはこちら。
花粉症でつらいときにおすすめのレンコン料理2選!子どもにも食べやすい【レシピ付き】

いかがでしたか?みなさんが1番期待する効果はなんでしょう?「全部!!」という声が聞こえてきそうです。

たべぷろ編集部員にとっては目下、6位の花粉症が切実です…。来年の春に備え、薬膳デビューしようかな、ともくろんでおります♪

※日本食糧新聞2019年4月16日号の「ファベックス特集」と連動したアンケートです。