食の総合コンサルタント小倉朋子です。先日、「ミセスインターナショナル世界大会2019」ファイナリスト向けテーブルマナー講座をいたしました。各県の予選を勝ち抜いた総勢68名の方々です。「ミセス」といっても、20代~60代以上部門など各年代別の部門や、シングルマザー部門、未婚でも参加可能な部門など、多くの部門に分かれているのでどなたでも参加しやすいのだなあ、と思います。みなさん、すごくイキイキされていたので、今回はその様子をお伝えいたします。

マナーの第一歩は「一口を感謝する気持ち」

テーブルマナー講座のオファーをいただいた時には、恥ずかしながらミセスインターナショナルという大会があることを存じませんでした。ホテルニューオータニで2日間にかけて開催されたキャンプで、ファイナリストさんは宿泊して研修をします。

会場に入る前から皆様のキラキラオーラの華やいだ雰囲気が伝わってきましたよ。1時間の短い講座でしたが、その中で何をお伝えできるのか…。

「テーブルマナー」。いわゆるナイフ・フォークの持ち方や使い方は、面倒なルールが一般的なマナーのイメージではないでしょうか。

まずは「食べる」ということは何なのか? ということから少しお話しいたしました。毎日のことなので、「当たり前」に思ってしまいがちなのですが、自分の口に入るまでの多くの人の想いや手間隙、歴史や文化、環境や経済などを感じて、その一口を感謝する気持ち、それがマナーの第一歩、と思っています。そして、実際感謝する所作に結ぶ脳の仕組みを作っていくこと。

それから私が考案した「食事七則」をお伝えしました。食べ方が変わると人生が本当に変わってくるのです! テーブルマナーは、ほかのマナーと異なる点が多々あるんですよね。

ナイフとフォークの美しい使い方は

後半は苺のショートケーキをナイフとフォークで“美しく”食べていただく実践です。

ナイフで切ってフォークで刺して左手前から右奥へ向かって一口ずつ食べていきます。半分くらい食べたら後半は、フォークだけで食べる練習です。やわらかいスポンジは、フォークを倒してすくうように食べる人がほとんどなのですが、そうすると落としてしまいやすいのです。

フォークは寝かせずケーキを刺して食べていただきました。残った紙やフィルムはひとまとめにしておくと食事七則のひとつ「エンディング美の法則」になります。

「今までのマナーのイメージが根底から覆りました」
「これからの食べ方が楽しみになりました」
「泣きそうに感動しました」
「とても深い話をありがとうございます。」
多くのファイナリストの方からの感想を拝見して心が温まる思いでした。

それにしても、ミセスのオーラはすごかったです! 部屋にいる全員がポジティブな気持ちを持って望んでいる空間ですからね~。とても若々しくキレイな方にお子様が3人いらっしゃる、ですとか、以前はすごく太っていた、ですとか、お一人お一人の人生がある中でチャレンジすることは素敵だな、と思いました。

そして、ミスもミセスも関係ない! 毎日を充実させようとする気持ちが大切なのよね、と改めて私自身も再確認した時間でした。本選は4月18日に羽田空港で開催されます。ご興味ある方は来年度にゴー!