デニーズは、これまでの王道の人気ファミレスの姿から、健康的な食生活を提案する「健康ファミレス」へと生まれ変わろうとしている。「デニーズはカラダに、おいしい」をテーマに、今春メニューを大きく変化させた。「野菜は多く、油は極力少なく」という昨今の健康ニーズを見据え、健康感のあるメニューを大幅に増やした。メニューブックには、それぞれの料理の食物繊維量、糖質量を明記し、「健康的な食生活」を後押しする提案を本格的に進めていく。

女性が1日に必要な食物繊維の70%以上を摂取できるワンプレート

今回、登場したメニューの一つは、白米と比較し、糖質が35%オフの十六穀米を使用したメニュー。白米にもち麦、黒米、もちあわ、ひじき、枝豆、油揚げを入れて炊き込んだ、ぷちぷちとした食感の十六穀米を使い、カフェ飯風の食べやすいワンプレート料理だ。女性が一日に必要な食物繊維の70%以上を摂取できるのもうれしい。

「十六穀米の和風ロコモコごはん」は970円(以下すべて税込み)。おろしソースでさっぱり味わう和風ロコモコプレート。食物繊維レタス約6個分。(※レタス1個可食部215gとして算出。以下同)

「チキン南蛮と十六穀米のサラダごはん」は、さっぱりとした黒酢ソースとタルタルソースが食欲をそそる、チキン南蛮プレート。食物繊維レタス約5個分。

十六穀米シリーズとしてはこのほか、ブロッコリー、ニンジン、ナスなどの入った「十六穀米のベジタブルカレー」(862円、食物繊維レタス約7個分)がある。

また、20品目以上の素材を一皿で味わえる食事系サラダシリーズも登場。数人でシェアしたり、一人分のヘルシーな食事メニューとしても優秀だ。

「PREMIUMパワーサラダ」(1,024円)はローストビーフ、ハーブ鶏のローストチキン、生ハムをトッピングした、ごちそうサラダ。3種類の肉と国産野菜、五種豆、五穀、ポテトサラダ、ナッツなど20品目以上の食材を盛り合わせた。

「生ハムとケールのサラダ」(862円)は栄養価が高く、大人気のケールを使用。

そのほか、あったか野菜シリーズとして、シャキシャキ食感のロメインレタスを大胆に焼き上げた、鉄板仕立ての「ロメインレタスの焼きサラダ」(538円)や、具だくさんの食べるスープ「いろいろ野菜とお豆の食べるスープ」(376円)など。

「ロメインレタスの焼きサラダ」(538円)は、ロメインレタスをステーキ風に食べると、満足度もアップ。チーズ、黒コショウとベーコンの塩味が、ロメインレタスにベストマッチ!

全体の1割を健康メニューに

今回のメニュー改訂で、健康をテーマにしたメニューの数は、全体の1割程度を占めるほどになった。そして、今後は健康メニューをますます拡充する方針という。

「健康メニューというと、これまではおいしさが伴わない印象だった。でも、(デニーズを展開する)セブン&アイ・フードシステムズは、社員食堂や病院などの給食事業も手がけていて、健康的なのに味もおいしい、という料理のノウハウがある。外食のメニューでも、健康を抜きには考えられない時代ですから」と、同社の鎌田靖取締執行役員は話す。

健康面での配慮や、あるいはダイエット中など、「せめて一食は、野菜たっぷりの食事でヘルシーに」と考える現代人は、多いだろう。そんな時に、身近なファミレスに糖質カットメニューや健康メニューが揃っているのは、ありがたい。

デニーズのマスコットキャラクター、“デニャーズ”も健康を応援!  ちなみにデニャーズは、3匹のきょうだい猫(?)で、名前は「ぐぅ」「るぅ」「めぇ」。写真のデニャーズは、「めぇ」。