国際中医薬膳管理師・まなべみほです。春になると出る嫌なアレルギー症状、花粉症。残念ながら食事で花粉症を根治することはできませんが、症状を多少なりとも改善することはできます。肺を潤し、アレルギー症状を抑える効果のあるレンコンを使ったレシピを二つご紹介します。

レンコンとベビーリーフとイチゴのサラダ 濃い鼻水、頭がぼーっとする時に

春においしいイチゴは子どもにも人気のフルーツですね。レンコンの白、ベビーリーフの緑、イチゴのピンクで春におすすめのカラーです。(調理時間15分)

【材料】(2人分)
レンコン 100g
ベビーリーフ 1パック
イチゴ 2個
酢 大さじ2
塩 少々
こしょう(あれば白こしょう) 少々
サラダオイル 大さじ2

【作り方】

  1. レンコンは洗って皮の傷んでいるところを取り除き、スライサーでスライスする。耐熱容器に水大さじ2程度とレンコンを入れ、ラップをして600Wで3分程度加熱する。
  2. ベビーリーフは洗ってしっかりと水を切っておく。
  3. イチゴはヘタを取り、半分は飾り用に切っておく。
  4. 残りのイチゴ、酢、塩、こしょうを入れミキサーにかける。塩、こしょうで味を整え、サラダオイルを加えさらにミキサーにかける。
  5. 皿にレンコン、ベビーリーフ、イチゴを彩りよく盛りつけ、(4)のドレッシングをかける。

イチゴのドレッシングはサラダチキンや鯛のカルパッチョなど、いろいろな料理に応用できます。ミキサーが無ければ、すり鉢などですり混ぜても作ることができます。ぜひ試してみてくださいね。

レンコン団子の黒砂糖シロップ サラサラした鼻水が出る時に

サラサラとした鼻水が出る時は体が冷えていることがあります。ミネラルも豊富な黒砂糖のあたたかいシロップにレンコン団子を入れて、ほっこりと温まるとよいですよ。(調理時間15分)

【材料】(2人分)
レンコン 100g
片栗粉 大さじ1程度

(シロップ)
黒砂糖 大さじ2
しょうが 1/2かけ(スライスしておく)
水 250cc

【作り方】

  1. レンコンは洗って皮の傷んでいるところを取り除き、すりおろす。
  2. 水分が多いようならざっとしぼり、丸められる固さになるまで片栗粉を加える。
    ※しぼり汁にはアレルギーを抑える成分が多く含まれています。(3)のシロップを作る時に加え、共に炊いていただきましょう。でんぷんが多く含まれていますのでとろみもつきます。
  3. 鍋にシロップの材料を入れ沸騰させる。
  4. (3)に(2)のレンコン団子を入れ、火が通って少し透明感が出てくるまで茹でる。
  5.  (4)の団子を器に盛り、(3)のシロップをかけていただく。

レンコン調理のポイント

レンコンは一年を通して市場に出回っていますね。ふっくらと丸みがあり、肉厚でツヤのあるもの、断面の色が白っぽいものがおすすめです。古くなると断面や穴が褐色になり、表面もツヤやなめらかさが無くなりますので、選ぶ時は参考にしてくださいね。

レンコンは食物繊維やカリウムを多く含み、肺を潤しアレルギーによる炎症を抑えるほか、胃腸の調子を整え、便秘を解消し、血圧を下げる働きもあるといわれています。

ご紹介したメニューのほかにも天ぷらや炒め物など、どんな食べ方でもおいしいレンコンですが、高温で調理すると効能も減ってしまいます。アレルギーを意識してのメニューを選ぶ時は、できるだけ煮るか蒸す加熱法で調理してくださいね。