料理研究家の和田千奈です。平日の忙しい時に時短で作るのに私がおすすめするのが「調味酢」と「手作りの万能合わせ酢」。調味酢や合わせ酢は、お酢の物や酢飯などのイメージが強いと思いますが、実は炒め物にも使える優れもの。今回は手作りの万能合わせ酢や、市販の調味酢を使った手軽なお料理アイディアをご紹介します。

さまざまなお料理に使える「万能合わせ酢」の作り方

合わせ酢には三杯酢、二杯酢、甘酢などがあり、基本はお酢に塩/しょうゆやみりん/砂糖などを混ぜて作ります。

ここでは、さまざまなお料理にアレンジできる万能な合わせ酢をご紹介します。

<材料>(作りやすい分量)
米酢 大さじ5
砂糖 大さじ2
塩 小さじ1と1/2〜小さじ2弱

材料は3つだけ! 保存する容器は煮沸消毒してから。

作り方はとても簡単。みりんなどを使うと、煮切る必要がありますが、お砂糖を使っているので混ぜるだけで済みます。

基本の配合を覚えて作り置きをしておけば、さまざまなお料理にアレンジできます。お醤油で作るよりもアレンジが効くので、お塩で作るのがおすすめです。

調味酢や手作り万能合わせ酢を使ったお料理のアイディア

万能合わせ酢を作るのが面倒という方は、市販の調味酢も常備しておくと非常に便利です。

最近ではさまざまなメーカーさんから調味酢が出ていますが、甘みがちがったり、出汁がはいっていたりとさまざま。いろいろ試してお好みのメーカーさんを探してみてください。

調味酢や万能合わせ酢を使ったお料理には、和え物やお酢の物以外に下記のようなものがあります。

オリーブオイルなどと混ぜてサラダのドレッシングに

【目安】手作り万能合わせ酢:オリーブオイル=2:1

万能合わせ酢にオリーブオイルなどをまぜれば手軽に自家製ドレッシングができます。

酢飯

【目安】温かいごはんお茶碗4杯分(約600g)に対して手作り万能合わせ酢大さじ5。

炒め物

野菜やお肉、お魚などをこの万能合わせ酢で炒めると、とってもさっぱりといただくことができます。

唐揚げや竜田揚げ

【目安】鶏胸肉または鶏もも肉1枚あたり、手作り万能合わせ酢50ml~大さじ5(75ml)。

鶏肉は一口大に切ってところどころ穴を開けて漬け込み、衣をつけて揚げます。鶏胸肉もお酢のちからでしっとりと揚がります!

麺類のつけダレに

めんつゆと合わせて適宜水で割ってそうめんやうどんと混ぜたり、ごま油などと混ぜて中華麺と和えても。


万能合わせ酢、ごま油などを合わせて混ぜそばに。お好みでラー油をかけていただきます。

などなど七変化。万能合わせ酢は、さまざまなお料理に使うことができます。

調味酢や万能合わせ酢は作り置きにもおすすめ!お肉やお野菜の保存にも

お酢は殺菌作用があると言われているので、作り置きや常備菜にもおすすめ。野菜が傷みやすい季節には、半端に残ったお野菜などはこの万能合わせ酢に漬け込んで私は保存しています。

ピクルスにしたり、ネギやしょうがなどを漬け込んでおけば、薬味としても使えます。

大根とレモンを万能合わせ酢につけてさっぱりと。

また、以前の記事で下味をつけてお肉を冷蔵、冷凍保存をする方法をご紹介しましたが、お肉なども漬け込んで保存をしておくと、日持ちもして傷みにくくなります。硬いお肉もお酢の力で軟らかくなるので、非常におすすめです。

調味酢や手作りの万能合わせ酢を使って、日々の料理をより手軽に、おいしく楽しんでみませんか?