みんな大好きな梅ジュース。シロップを薄めて飲むだけではもったいない。今回は手作りした梅シロップをアレンジして、寒天を使った和製グミの琥珀羹、ゼリー、そして残った果肉もむだなく使えるジャムの作り方もご紹介します。旬の手仕事を子どもと一緒に楽しみましょう。

まずは梅シロップを作ってみよう

みんなが大好きな梅シロップは、実はとても簡単に漬けることができます。休日に子どもと一緒に楽しんで漬けましょう。

【材料】
梅 1kg
氷砂糖 1kg
焼酎 適宜

※漬け込み用の容器はきれいに洗い、煮沸消毒するか焼酎(ホワイトリカー)などで消毒しておく。

【作り方】

  1. 梅を洗って、なり口に固い軸が残っていたら取り除き、乾いた布巾できれいに拭く。
  2. (1)の梅をフリーザーバッグなどに入れて一晩冷凍する。
  3. 容器に、梅、氷砂糖、梅、氷砂糖…と重ねていく。シロップが出てきたら1日1回容器を振り、全体にシロップが絡まるようにする。
  4. 氷砂糖がすべてとければ完成。

【アレンジ】
梅サワードリンク:基本の分量に酢100mlを注ぐ
梅ハニーシロップ:基本の分量の氷砂糖を500g、蜂蜜を500gに変更

寒天で作る琥珀羹 夏の暑さにも溶けない

【材料】
粉寒天 5g
グラニュー糖 70g
水 100ml
梅シロップ 150ml

【作り方】

  1. 粉寒天とグラニュー糖35gをよく混ぜる。
  2. 水を入れた鍋に(1)を入れ中火にかける。
  3. (2)が煮溶けたら梅シロップを加え、絶えずかき混ぜながら煮詰める。
  4. しゃもじで垂らしたときに少し糸を引くようになれば残りの砂糖を加え、煮溶かす。
    ※ここでしっかりと煮詰めることがポイントになります。
  5.  型に流して冷やし固める。 完全に固まれば好みのサイズに切る。クッキー型で抜いても良いですね。

お好みで、すのこを敷いたバットに並べ、冷蔵庫などで乾燥させると表面がしゃりしゃりとすりガラスのようになり、食感が良くなります。

梅ゼリー ひんやりおいしい

【材料】200mlのカップ4個分
梅シロップ 100ml
水 500ml
粉寒天 4g
お好みで梅を漬けた後の梅の実 4個

【作り方】

  1. 鍋に水を入れ、粉寒天をふり入れる。
  2. (1)を火にかけ、粉寒天をしっかりと煮溶かす。
  3. 寒天が溶けたら梅シロップを入れて混ぜ、カップに入れて冷やし固める。
    好みで梅の実を入れておく。

残った梅は梅ジャムに

残った梅も無駄にせず、最後まで大切にいただきましょう。ヨーグルトやトーストに添えるとさわやかな酸味で夏の疲れも吹き飛びますよ。

【材料】
梅シロップの梅 1kg分
砂糖 500g

【作り方】

  1. 梅シロップの梅は種を取り除く。
  2. 果肉をファスナー付きのビニール袋に入れ、上から揉んで潰す。
    ※鍋に入れてしゃもじなどで潰しても良いですが、ここは子どもに手伝ってもらいましょう。
  3. 鍋に(2)の梅と砂糖を入れ、中火にかけてぽってりとするまで煮詰める。
  4. 熱いうちに煮沸消毒したビンに入れ、蓋をして逆さまにして冷めるまで置いておく。

梅で夏の疲労回復を!

中医薬膳学では、梅は生津(せいしん)、収れん、止咳作用などがあると言われ、暑気あたりや食中毒予防、下痢止め、また、おう吐や口の渇きを止め、疲労回復にもとても役立つといわれています。旬のこの時期に梅シロップを作っておくと、少し安心できますね。