こんにちは。タイ料理研究家サクライチエリです。旅行前などに冷蔵庫を整理しようとすると、中途半端な食材が、ごろごろ出てきませんか? それらをまとめてエイヤっとボリューム調理できたら、冷蔵庫もすっきり、気持ちもすっきり、ってものでしょう。今回は、辛くないタイ料理で、子ども受けもいい、野菜とお肉のケチャップ炒めをご紹介します。

冷蔵庫にある食材だけでタイ料理が作れます

材料をご紹介します。我が家は主にキャベツを使い切りたい時に今回の料理が登場します。

・冷凍庫で保管していた豚こま肉。
・芯の近くまで頑張って使ったものの、もはや単品で1品は作れない量のキャベツ。
・家族3~4人で分けるには寂しい、トマト1個。
・半分しか使い切れなかった玉ねぎ。
・ニンニク、卵、春雨、醤油、ケチャップ、(あればナンプラー)。

カサ増しと子ども受けに便利食材の春雨

日本ではサラダかスープで登場することの多い春雨。炒め物でも使えます。

水かぬるま湯でしんなりする程度に戻しておくと、火の通りも早いし、一緒に炒めた野菜や肉のうまみや栄養分を吸ってくれるし、何よりも、「ちゅるちゅる」は子どもの食欲をわしづかみしてくれます。実際、この料理を作ると、幼児の子どもの食が進むようです。

パット・ウンセン・サイ・カイ(卵と春雨の炒め物)

【材料】(3~4人分)
春雨 40g
豚こま肉 100g
卵 1~2個
キャベツ 100g
トマト 1個
玉ねぎ 半分
ニンニク 1片
ナンプラー 大さじ2
トマトケチャップ 大さじ1
醤油 大さじ1
分量は、大体で大丈夫です。タイ料理は終わりよければすべてよし。ナンプラーがない場合は、醤油を大さじ2から始めて、塩気が足りなければあとはお塩で調整してください。

【作り方】
1.ニンニクはみじん切り、トマト、玉ねぎはくし切り、キャベツは手で食べやすい大きさにちぎり、春雨は水かぬるま湯につけておきます。豚こま肉は、ケチャップ、醤油、ナンプラーをもみこみます。

2.フライパンに油大さじ1程度(材料外)を敷いて、中火でニンニクを香りが立つまで炒め、調味料ごと肉を加えて軽く火を通し、水気を切った春雨を加えて調味料と肉の味を吸わせます。

3.肉に火が通り、春雨がアルデンテになり、味のバランスを確認したら、キャベツ、玉ねぎ、トマトを加えて、キャベツがしんなりするくらいまで火を通します。

4.最後に、フライパンの端に余白を作り、卵を割り落としたらフライ返しで黄身を崩して火を通したら、その他の具材とふんわり混ぜ合わせます。

<ポイント>
タイ料理では、卵を別の器で溶きほぐすということをしません! フライパンの中で崩しちゃいます。洗いもの削減にもなります。

5.お皿にこんもりと盛り付けて、温かいうちにいただきます。

写真では、彩りにパクチーをトッピング。パクチー好きさんは、パクチーも加えてご飯にかけていただくと、タイの食堂でご飯を食べている気分に浸れます。パクチーがなくても、ご飯によく合うおかずですよ。お子さんも一緒においしくいただけます。

フライパン1つでサクサク作れるタイの炒め物。冷蔵庫の整理をしたい時や、ご飯に合うボリュームおかずが欲しい時などに、ぜひお試しくださいませ。

今年のゴールデンウイークは、最長10連休だそうですが、ご予定はいかがですか? タイは4月半ばにタイのお正月、ソンクラーンというのがありまして、その時に民族大移動があります。ソンクラーン…通称「水かけ祭り」。水をかけられたくなくて国外逃亡する日本人も少なからずいらっしゃいます。在住時の私を含めて。