こんにちは。タイ料理研究家サクライチエリです。タイに住んでいた時にココナッツミルクアイスクリームの作り方を習って、アイスクリームメーカーが原始的過ぎてびっくりしたものです。現在、だいたい同じ原理で、幼稚園のおやつ作りワークショップで子どもたちと一緒にアイスクリームを作っています。
夏休みのお子さんの理科の自由研究に最適ですし、お友達どうしの集まりでもみんなで作ると盛り上がる方法なので、ぜひお試しください。

アイスクリームメーカーを使わずに作れる

今回はIHクッキングヒーターを使用します。安全な調理具なので子どもクッキングにお勧めです。しかし、くれぐれも「火は見えないけどこれは熱くなっていて、お鍋に触ると火傷するからね!」と、大人はそばで見守ってやってください。先にこのことをきちんと伝えておくと、小さい幼稚園児でもちゃんと気を付けて扱ってくれます。

氷に塩をかけると、融解熱の原理で氷の温度が−10℃近くまで下がります。急冷により、冷凍庫よりも早く美味しいアイスクリームが完成します。

では、さっそく作っていきましょう。夏休みなので、うちの小学生アシスタントが全て作ります。

【材料】(2人分)
牛乳 250ml
砂糖 大さじ3
コーンスターチ 大さじ2

【使う道具】
計量スプーン
計量カップ

ゴムベラ
IHクッキングヒーター
ジップロックなどのフリーザーバック 大と中を各1枚
氷と塩 3:1の割合 ※効率的に冷凍するには、氷1kgに対し食塩330g
フェイスタオル

【作り方】
1.鍋に砂糖、コーンスターチを入れ、牛乳を少しずつ加えてダマにならないようにゴムベラでよく混ぜる。

2.中火にかけ、ゆっくり混ぜながら加熱する。若干焦げつきますが、カラメルが混じったくらいの大らかさで温かく見守ります。

3. とろみがついたら火を止め、粗熱をとる。
4. 中サイズのフリーザーバッグに(3)を注ぎ、空気を抜いて閉じる。
5.大サイズのフリーザーバッグに氷と塩を入れ、(4)を入れる。空気を抜きながらジッパーを閉じ、2重にして溶けた水が出てこないようにする。

注意!
今回はフリーザーバッグではなく、タイ式にペットボトルを使用しましたが、ハサミであとで切る必要があり、お子さんには危ないのでフリーザーバッグを使用してください。

6.タオルを巻いて輪ゴムで留め、20分ほど振ったり転がしたりして、フルフル振って冷やす。

調子に乗ってくると、タオル持って踊ります、ダンス女子。大勢いるならミニラグビーみたいに、みんなでパスしたりする遊びも出来ます。

ちなみにタイで私がアイスクリームを作った時は、こんな感じでアイスクリームのタネを入れた容器の一回り大きな容器に入れて、大量の氷と塩入れてぐるぐる回しました。

時々溶けた水を抜いたり氷や塩を足しながら根気強く振っていると、だんだんアイスクリームに固まってきて完成です。

いかがでしょう? 子どもが1人でも作れるような簡単アイスクリームレシピですが、冷やし固めるところは、体力を使います。大人は二の腕エクササイズと思って、お子さんと一緒にトライするのもいいですね。

材料は、乳製品アレルギーさんなら豆乳やコナッツミルクにしてもいいですし、甘味をハチミツにしたり、加熱時にココアパウダーを加えるなど、アレンジも効きます。

ついでに。タイのココナッツミルクアイスクリームには、茹でたトウモロコシを混ぜます。食感や甘味が独得なので、お試しあれ!

夏休みの自由研究にも最適

普段はスーパーで買ってきたものがいつでも食べられるアイスクリーム。作り方を知ると、お子さんの夏休みの理科の自由研究にも活用できます。牛乳と砂糖を混ぜて普通に凍らせたものと、粘度をつけて空気を含ませたものの食感の違いや、氷に塩を加えることで温度が下がることなど、お料理には科学的興味を促す材料がたくさんあります。

何よりも、食育には「何から作られているものかを知ることが大事」と私は思っています。エアコン効いた室内に籠って運動不足を感じた時などに、フルフル・アイス、作ってみてください。