こんにちは。「台所は家庭の薬箱」家庭の台所から家族の健康を整える重ね煮健康料理研究家の田島恵です。
お家でよく使う食材、野菜室にある食材はなんとなく決まっていませんか?お料理がマンネリ気味になっていませんか? 同じ食材ばかり使ってしまう、いつも似た味のお料理になってしまう、、、こんなお悩みが簡単に解決できるのが重ね煮です。
これからが旬のナスやトマト、かぼちゃの夏野菜を使ったレシピ「夏野菜の味噌汁」をご紹介しますね。

食材や調理法が偏ると…

「重ね煮健康料理」は日々の食生活において、 陰陽調和のとれた「中庸」のものを いただくことで、自分自身やご家族の体調をととのえ、 身体の内側から健康をつくりあげていく「家庭料理」です。

食材に限らず命あるものには必ず二面性といって良い面と悪い面の両方があります。どれだけ身体によいといわれる食材でも(たとえスーパーフードであっても)必ず悪い面を持っています。

例えば、トマト。リコピンを含み抗酸化作用に優れていて身体によいといわれる食材ですね。

ですが、食べ過ぎたり、旬ではない冬も生食で食べることで身体が冷えて代謝が悪くなり、免疫力などの低下にもつながります。毎日食べ続けると、適量を越えた時に良い面よりも悪い面の影響を大きく受ける可能性が大きいのです。

重ね煮アカデミーでお伝えしているお料理(彩り豆ごはん、じゃがいものポタージュ、かつおのハンバーグ、新玉ねぎの酢の物、金時豆の水ようかん)

重ね煮なら根、葉、実をバランスよく食べられる!

陰陽調和を大切にしている重ね煮は、図のように鍋の中へ陰性食材から陽性食材の順に重ねていきます。多種類を重ねて調和させることによって、食材の味がぎゅっと引き出されるのです。

つまり、多種類の食材を偏ることなくバランスよく食べられるということ。これからおいしくなって出回る夏野菜も生食ばかりでなく、他の食材と一緒に火を通して調和して食べることで、身体に負担をかけずに整えることを助けてくれるのです。

重ね煮レシピ「夏の重ね煮味噌汁」をご紹介

身体を冷やしてくれる陰性の夏野菜だけでなく、玉ねぎ、にんじんの陽性の根菜類もひとつ鍋の中で調理させるのがポイントです。

【材料と重ね方(5人分)】
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味噌     60g
油揚げ    半分 細切り
にんじん   30g いちょう切り
玉ねぎ    80g  薄切り
かぼちゃ   100g 角切り
なす     120g 角切り
わかめ(塩蔵)10g 塩抜きしてざく切り
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水      3カップ
大葉

【作り方】
1.鍋にわかめから順に図の通りに材料を重ねていく。
2.味噌は一番上に3~4つに分けてのせる。
3.分量の水を材料の8分目まで加えて、フタをして中火にかける。
4.湯気が出て良い香りがしたら弱火にし、野菜がやわらかくなるまで煮る。
5.味見をして、残りの水を足して調整する。
6.器に盛り、刻んだ大葉を飾る。

上へ飾るのはミョウガもおススメ^^
大葉やミョウガなどの香味野菜は食欲をそそり、涼を運んでくれますね。