ボンジョルノ!イタリア在住フードライターの鈴木奈保子です。3月に入って、イタリアにも少し春が近づいてきました。日本ではひな祭りということで、旬のイチゴを使ったティラミスをご紹介します。
イタリアの代表的なスイーツ・ティラミスは、かき混ぜて重ねていくだけでできてしまう簡単なデザートなので、普段お菓子作りをしない人でも簡単にできます。イチゴティラミスはコーヒーが入らないので、お子様にもぴったり。春を感じることができる美味しくて簡単なスイーツレシピです。

元気がでてくるイタリアのスイーツ・ティラミス!

イタリアの人気のスイーツ・ティラミスは、「私を引っ張り上げて!」を意味します。ティラミスを食べると、落ち込んでいる時でも気分が盛り上がって、元気がでてくる、という意味なのです。確かに、元気がないときにティラミスのような甘いスイーツを食べると楽しくなりますね。

ティラミスはコーヒーのカフェインが、頭をすっきりさせるという役割もあります。ただ、コーヒーが入ると、せっかくひな祭りの主役の女の子たちが食べられなくなってしまうので、今回、イチゴを使ってみました。カフェインでなくても、新鮮なイチゴのビタミンCが元気を与えてくれます!

かき混ぜて重ねるだけ!

【材料】4~6人分
フィンガービスケット 200g
マスカルポーネ 200g
卵 2個
砂糖 65g
牛乳 150ml
イチゴジャム 大さじ2~3
イチゴ 100~200g

【作り方】
1.イチゴをよく洗ってヘタを取り、形の悪いものや飾りに使えないものは小さく刻む。

2.ボウルに卵白と砂糖の半量を入れて、角が立つまで電動ミキサーでしっかり泡立て、冷蔵庫で数分休ませる。

3.別のボウルに卵黄と砂糖の半量を入れて、白っぽくなるまでしっかり混ぜて、マスカルポーネチーズをだまにならないように少しづつかき混ぜながら加え、(2)の卵白も合わせる。

4.別の容器に牛乳を入れ、イチゴジャムを混ぜて溶かす。ここに、フィンガービスケットを軽く浸して、皿に並べる。

5.フィンガービスケットの上に、(3)を半量と刻んだイチゴをのせる。もう一段、ビスケット、(3)と繰り返し重ね、上にイチゴを飾る。冷蔵庫で最低一時間冷やして、いただきます!

レシピと言ってもかき混ぜて重ねて冷やすだけ。特別な技術がいらないので、子供と一緒に楽しみながら作れますね。

おいしく作るポイントは

ティラミスで大切なのは、むしろ材料。生卵を使うので、必ず新鮮で殻がきれいな卵を選びましょう。また、イタリアではサヴォイアルディというフィンガービスケットを使いますが、ない場合はスポンジケーキを使っても美味しくできます。

今回は、まだイチゴが出始めの時期なのでイチゴのジャムを使いましたが、たくさんイチゴがある場合は本物のイチゴで作ったジュースを使うと、さらにフレッシュな味わいになりますよ。

ティラミスは、先に作っておいて冷凍保存することもできます。食べる3~4時間前に冷凍庫から出して冷蔵庫に移しておくだけです。もちろん、解凍したティラミスはその日のうちに食べきってくださいね。

今年の女の子のお祭りは、新鮮な春の香りのイチゴティラミスで、ますますパワーアップした楽しい時間をお過ごしください。