【酢飯の簡単な作り方】合わせ酢を覚えれば食べたい量だけすぐ作れる
管理栄養士ライターのゆきです。今回は白飯に合わせ酢をかけて、少量から簡単に作れる酢飯の作り方をご紹介します。また、簡単にできる韓国風のお寿司のレシピもご紹介します。
もうすぐ節分や桃の節句を迎える季節ですね。こういった行事で食べられる巻き寿司や手巻き寿司、ちらし寿司などは、硬めのすし飯から作ると余った時に使い道に困ってしまうという経験、意外と皆さんお持ちなのではないでしょうか?
合わせ酢の調味料の割合
酢飯を作る際の合わせ酢ですが、材料は「酢、砂糖、塩」からできます。これらのご飯に対する調味料の割合はおおよそ決まっています。
<飯の重量に対する割合>
酢 6〜7%
砂糖 1.2〜2.5%
塩 0.6〜1.0%
参考:『これからの調理』新調理研究会編 理工学社
砂糖を少し多めに甘めに仕上げるといなり寿司などに合う酢飯ができ、逆に砂糖を少なめにすると生魚などに合う酢飯ができます。このようにご自身で調味料を微調整することにより、簡単に具材に合わせた酢飯が作れます。
一人分などの少量の酢飯を作りたい場合もこの比率を生かせば簡単です。
酢飯の簡単な作り方
実際に上記の割合を参考に茶碗1杯分の少量の酢飯を作ってみます。
【材料】(巻き寿司1本分)
白飯 茶碗1杯分(150g)
酢 小さじ2
砂糖 小さじ1
塩 ひとつまみ
【作り方】
1.酢、砂糖、塩をあらかじめ混ぜ合わせておきます。
調味料は混ぜ合わせておくことでごはんに馴染みやすくなります。
2.白飯に(1)を回しかけて切るように混ぜます。
切るように混ぜることで米粒がつぶれないようにします。
3.ごはんの粗熱が取れたら出来上がりです。
牛肉とナムルの韓国風巻きのレシピ
【材料】(巻き寿司2本分)
酢飯 茶碗2杯分
焼き海苔 2枚
<味付け肉>
牛肉こま切れ 200g
焼肉のたれ 大さじ2
ごま油 大さじ½
<ナムル>
もやし 1/2袋
ほうれん草 1/2袋
人参 1/3本
ごま油 大さじ1/2
醤油 大さじ1/2
砂糖 小さじ1/2
塩 小さじ1/4
【作り方】
1.フライパンを温め、ごま油をひいて牛肉を炒める。
2.牛肉に軽く火が通ったら焼肉のたれを加えて水気が無くなるまでしっかり炒める。
3.千切りにした人参ともやし、ほうれん草をゆでて、ほうれん草は幅4cmに切っておく。
4.(3)の水気をよく切り、ごま油、醤油、砂糖、塩を加えてよく混ぜる。
5.巻き簾の上に海苔をしいて、手前1cm奥2cmほどを残して酢飯を広げ、(2)と(4)の具を中心よりやや下側に置いて巻けば出来上がり。
具材が多くて巻きにくいようでしたら少なめに乗せてください。余った具材は焼肉とナムルなのでお弁当などのおかずに使えます。手前の酢飯が具材の上の酢飯と引っ付くようなイメージで巻けば簡単に巻けます。
献立がお寿司の際はどうしても野菜が不足しがちですので、このように具材に野菜を用いることで子どもの栄養面も考えたものになります。これに限らず、汁物を野菜たっぷりの具沢山なものにするなどの工夫も良いですよ。
お酢はからだに良いことがたくさん
さて、今回お伝えした合わせ酢は酢の物やマリネなど他の料理にも使えます。お酢はからだに良いことがたくさんです。お酢の主成分である酢酸は血圧や血中中性脂肪を下げたり、食後の血糖値の急激な上昇を抑えるという研究結果もあります。
食欲増進作用や疲労回復作用があると言われており、疲れて食欲がない時にお酢を使うと最適です。また、料理の面でも魚や鶏の手羽元など骨付きの食材を煮込む時にお酢を加えると骨からカルシウムが溶け出し、カルシウムの摂取量を増やすことができます。
お酢は塩味を引き立てる効果もあるので減塩調理にも役立ち、少量の塩分で料理がおいしくいただけます。日本人はカルシウムが不足しがちで、和食は塩分も多くなりがちなのでお酢を使うことには価値があります。
このようなからだに優しいお酢を使った料理をぜひ普段の献立に取り入れてみてください。
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