ボンジョルノ。イタリア在住フードライターの鈴木奈保子です。今回は、クリスマスにぴったりなキッシュをご紹介します。とても簡単にできるのにおいしくて、見栄えもいいのでクリスマスのご馳走にぴったりです。今回はキッシュ生地も手作りしますが、手作りといっても、材料を混ぜるだけ。忙しい人にぴったりなおもてなし料理のレシピです。

サーモン・じゃがいも・ほうれん草を使って豪華に

12月になると、クリスマス、忘年会、新年会と大勢の人で集まる機会が増えますね。普段は忙しく過ごしているだけに、たまには家でホームパーティを開きたいという方におすすめのメニューをご紹介します。

難しそうに見えるけど、下準備をさっとすませたら、あとはオーブンに入れて出来上がりを待つだけのシンプルな料理。家中に美味しい香りが広がるのもうれしいところです。

キッシュの中身はみんなの好みに合わせて。ベーコンでも、お野菜でも、メインとなる食材を決めたら、あとは、何を組み合わせるか?いくらでもバリエーションが広がるところも人気の理由です。

今回は、クリスマス用にサーモンとじゃがいも、ほうれん草のキッシュの作り方をご紹介します。イタリアでは宗教上の理由から、クリスマスイブにはチキンではなくてお魚料理を食べます。お魚の中でもサーモンは色もきれいなので食卓を華やかにします。

冷凍パイシートは必要なし!キッシュ生地もおうちで簡単に手作り

キッシュの生地って、パイシートを使うものだと思っていませんか? キッシュだって、冷凍食品がない時代からのヨーロッパの伝統的なお料理なので、パイシートなしでも家で手作りできるのです。

手作りといっても、普段忙しいママのために、ここではとてもシンプルな作り方のレシピをご紹介します。簡単すぎるので毎日でも作れそうです!

今回は大勢の人のためという前提で20cmの型を使っていますが、お持ちの型に合わせて量は増減させても大丈夫です。

<キッシュの生地>
【材料】(6~8人分)
小麦粉 120g
オリーブオイル 大さじ2
白ワイン 大さじ3
塩 少々

【作り方】
1. 材料をすべて蓋つきのタッパーの中に入れます。蓋をしてよく振り混ぜる。

2.中身を取り出して、めん棒で伸ばして型に入れる。縁を2cmくらいになるように貼り付ける。

3. 底にフォークで穴をあけたら、出来上がり。

拍子抜けしてしまうほど、あっという間に出来上がりで失敗なしです。

サーモンの簡単ごちそうキッシュ

手作り生地を使って、キッシュを作ります。

【材料】
手作りキッシュ生地 20cm
サーモン 200g
ジャガイモ 中1個(約150g)
ほうれん草 約150g
ニンニク 1かけ
オリーブオイル 大さじ1

生クリーム 125cc
全卵 1個
卵黄 1個
ディル

【作り方】
1.ほうれん草はよく洗って、ニンニクとオリーブオイルと一緒にフライパンに入れて、ふたをして弱火で5分くらい火にかける。

2.じゃがいもは、大きめの野菜すりおろし器でおろす

3.大きめのボウルに、全卵と卵黄、生クリーム、塩、ディルを入れてよく混ぜる。混ざったら、ほうれん草もジャガイモも加え、作っておいたキッシュの型に流しいれる。

4.サーモンは塩を振って一口大に切り分ける。(3)の上にサーモンを並べて、160度のオーブンで約40分焼く

焼きたても美味しいですが、冷めても美味しいので、前日に作っておくこともできます。その場合は、食べる前に少し温めてもいいですね。小さく切り分けてフィンガーフードの前菜としても、おしゃれですね。ぜひ、お試しください。