焼酎スタイリストyukikoです。今回の「焼酎スタイリストyukikoのおすすめシリーズ」は、私が“焼酎スタイリスト”として活動する前から実際に焼酎や泡盛を飲む時に楽しんでいたコーディネートをご紹介します。お酒がある程度入ってきた時、おつまみで甘いものが欲しくなった時の参考になさってくださいね。最後には焼酎にあう郷土菓子も紹介します。

焼酎・泡盛と合わせると美味しい、羊羹とのコーディネート

ある程度お酒が入ってくると、甘いものが欲しくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もその一人で、自分の中の定番といえば「羊羹」です。上の写真のように栗が入ったものや黒糖、抹茶など様々な種類の羊羹が売られています。羊羹は芋焼酎や奄美黒糖焼酎と合わせると美味しいですし、泡盛と合わせるのも深みやコクが増して楽しめます。

私が実践していておすすめなのは、羊羹は2cmくらい厚めに切って食べることです。棹物(棒状)になっているものは自分好みの厚さに切って食べることができるので、羊羹がお好きな方には実践してみてほしいですね。

お湯割りにすると、羊羹の原料の甘さやきめ細やかさが引き立ちますし、口の中でしっとり柔らかになっていく感覚も美味しいポイントです。羊羹はコンビニのレジ横に置いてあったり、スーパーでも手軽な価格で購入できるので手に入りやすいですよね。みんなで切り分けて食べることもできますので、大人数の飲み会や宴会にも出してみてはいかがでしょうか。ちょっと贅沢をするなら「虎屋」の羊羹もおすすめです。

私は、日常的には羊羹を食べる機会は少ないのですが、焼酎や泡盛を飲む時には欲しくなります。とても美味しいコーディネートなので、まだ試したことがない方はぜひ焼酎や泡盛と一緒に楽しんでみて下さいね。焼酎スタイリストyukikoおすすめのイチオシ和菓子です。

粒あん、こしあん、お好みで。どら焼きとのコーディネート

次におすすめなのが「どら焼き」です。こちらもコンビニやスーパーでも手に入りやすいですし、ちょっとした手土産でいただいたりすることもありますよね。おやつの時間に緑茶やコーヒーと一緒にいただくのも美味しいのですが、お酒の席にも活躍するのがどら焼きです。

粒あん、こしあんなど皆さんの好みもあるかと思いますが、どちらも焼酎に合います。特に芋焼酎や米焼酎と合わせると美味しいですよ。こちらもお湯割りがおすすめです。ロックや水割りなどコールド系がお好きな方は、それもあり。

お酒メインで楽しみたいならロックのように濃いめでがっつりと楽しんでも良いでしょうし、どら焼きの生地やあんの美味しさを味わって食べるなら、お酒の割合を少なめにして軽やかな1杯に仕上げると良いでしょう。

今は、「プチどら」のように一口サイズの小さいどら焼きも売っていますので、みんなでつまみながら……というシーンにもぴったりです。

個人的には、どら焼きをトースターやレンジで少し温めて食べるのも好きです。トースターだと表面が香ばしくなりますし、レンジだとふんわりした食感も焼酎や泡盛と合わせても美味しいです。お子さんのおやつにも使えるどら焼き。こちらも先に紹介した羊羹と同じように気軽に楽しめますので、甘いものが欲しくなった時には一緒にコーディネートしてみて下さいね。

鹿児島県の郷土菓子「かるかん」は焼酎にぴったり

最後に紹介するのは、芋焼酎のメッカ・鹿児島県の郷土菓子「かるかん」です。「かるかん」は山芋、砂糖、かるかん粉、水を混ぜ合わせ蒸したお菓子です。山芋(自然薯)が入っているのでもっちりとした弾力性があります。

鹿児島県は昔から山芋が育ちやすいシラス台地が広がっていること、砂糖の産地であった奄美大島や琉球とも近く入手しやすかったこともあり、「かるかん」という郷土菓子が生れました。かるかんは羊羹や外郎のように棹状になったものや、それを切って小分けにしたものですが、今では丸い形に形成し、中にあんこを入れた「かるかん饅頭」も有名です。上の写真は「かるかん饅頭」です。

かるかんは鹿児島県の人たちにとって幼い頃から馴染みのあるお菓子です。緑茶やコーヒーとも合いますが、やはり郷土のお菓子だけあって芋焼酎との相性は抜群! しかも鹿児島県の芋々しいどっしりとした芋焼酎との相性も良く、こちらもお湯割りがおすすめ。長芋が練り込まれているからこその、しっとりもっちりした触感を味わってほしいですね。

今回は焼酎と泡盛にあう和菓子を紹介しました。秋の夜長にしっとりと、焼酎と甘いお菓子というコーディネート、おすすめですよ。ぜひお試しください。