お蕎麦を家庭でおいしく作るコツを職人が伝授
こんにちは。天ぷら職人の鈴木章一郎です。もうすぐ新そばの季節ですね!
今回はご自宅で冷たいお蕎麦を作る時に使える3つのポイントをお伝えします! お蕎麦だけでなく、うどんや素麺、冷麦にも使えるアドバイスですので是非参考にして下さい!
その1:お湯はたっぷり用意する
お蕎麦を茹でているとお客様からよく、「美味しい蕎麦を茹でたいが、どうしたらいいか?」と質問されます。それに対する私の答えは「麺は一気に茹でましょう!」です。美味しさの決め手は香りとコシで決まります。
当店の蕎麦釜は業務用ですので60L入ります。とっても大きいですよね! そんなたっぷりのお湯で茹でているので茹でムラのない美味しい蕎麦が茹であがります。ご自宅でもなるべく大きなお鍋で茹でてみてください。おおよそ1人前に対して3Lのお湯があると理想的ですね。
ただそれでも、たくさんの蕎麦を茹でようとするとお湯の温度が下がってしまいますね。ここでワンポイント。沸点を低く保つためにお湯に打ち粉を入れると効果的なんです!
お湯は100度ではなく沸騰していることが大切。沸騰させた鍋で対流させながら茹でると香り高いままのお蕎麦になります。
ご自宅に打ち粉なんてないよって方は、塩や小麦粉を使ってもOKです。お湯に対して0.5%程度入れるのを目安にして下さいね。低温でクタクタ煮てしまうとコシも香りも飛んでしまいます。たっぷりのお湯でサッと茹でて香りを閉じ込めましょう!
その2:氷水で締める
高温でサッと茹で上げた蕎麦は一度流水で粗熱を取ります。その後、氷水に浸けて一気に芯まで冷やして下さい! 今回ここが1番重要なポイントです。きちんと氷水を使うこと!
一度茹でたお蕎麦からはどんどんコシが抜けていってしまいます。お蕎麦の中心までぎゅっと締まるようなイメージで芯まで冷やし切って下さい。
その3:なるべく早く召し上がる
「お蕎麦は三タテが旨い」といわれてきました。“挽きたて、打ちたて、茹でたて”ですね。お蕎麦はその他の麺類よりも伸びるのが早いので、ここが最後のポイントです。
せっかくこだわって茹でたお蕎麦ですので、出来るだけ早く食べましょう。もし茹でてから10分くらい経ってしまう際には、お皿に盛り付けてラップをして冷蔵庫に入れて下さい。お皿も冷えて一石二鳥です! やはり冷たい麺は冷たいまま食べるのが一番美味しいですね。
ポイントをまとめましょう。
1.お湯はたっぷり用意します。
2.氷水を使って芯まで締めます。
3.すぐ(10分)食べない時は冷蔵庫へ入れます。
お好みの薬味を充分に用意して、ご自宅で美味しいお蕎麦を楽しんで下さい!
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