ぐるなびは、2018年版「トレンド鍋」に「しびれ鍋」を選出した。選出理由は、今夏は連日厳しい暑さが続いたこともあり、刺激で食欲を増進させエネルギー補給をし、疲労を回復させるしびれ料理が注目された。

辛さを追求したかつての激辛ブームとは異なり、辛さだけではなく香りとうまみが加わったサンショウや花椒(ホアジャオ)を用いたしびれ料理は多くの人に好まれている。サンショウ、花椒に含まれるしびれをもたらす辛み成分は、新陳代謝を活発にし、身体を温めるため、寒い冬に適しているというものだ。

ぐるなびに登録する飲食店では「しびれ」をメニューに登録する店舗数はここ1年で2倍、「花椒」をメニューに登録する店舗数はここ1年で2.2倍となっている。麻婆豆腐を食べ歩くことを「マー活」というなど造語も生まれ、食品メーカーからもしび辛商品が数多く発売されていることなども後押しした。

同社によるインターネット調査(対象=20~60歳代計1705人)でも「しびれ鍋」は2人に1人は食べたいと回答、食べたいシーンは「友人・知人との飲み会」との回答が多かった。

◇日本食糧新聞2018年9月12日号の記事を転載しました。