野菜天をおいしく作る3つのコツを天ぷら職人が伝授
こんにちは、天ぷら職人の鈴木章一郎です。平成最後の夏ですね! 酷暑に負けず元気に過ごすために、おいしい食事は欠かせません! 今回は、野菜の天ぷらの揚げ方について3つのポイントにまとめてお伝えしていきますね。
ポイント1:彩り豊かにするコツは「赤・白・緑」
天ぷらや揚げ物、フライなどおいしいものは食卓が「茶色く」なりがちです。そこに彩りを添えるのが野菜天ぷらです! 色味にもこだわって選びましょう。
食事が綺麗に見えるポイントは「赤、白、緑」です。3色が綺麗に配置されているとおいしく見えますので意識してみてください。
赤・・・サツマイモ天、人参天、赤パプリカ天
白・・・蓮根天、玉ネギ天、えのき天
緑・・・大葉天、ピーマン天、シシトウ天
メニューやお皿に合わせて色味を足すと見た目にもおいしく、食欲が湧いてきますね。
ポイント2:白い天ぷら粉を使いましょう
野菜天を彩り豊かに揚げるポイントその2は、白い天ぷら粉を使うことです。市販の天ぷら粉はいろいろな種類が出ていますが、コーンスターチが少ない、白く揚がる天ぷら粉がオススメです。
ちなみに私はお店では、日本製粉の「オーマイ天ぷら粉 TA-620」(業務用)を使用しています。こちらを使うと比較的白く揚がるので、色味を損なわずに野菜天が揚がるんです。
また、天ぷらを揚げる際にはぜひこちらの記事も参考にしてくださいね。
天ぷらを自宅で簡単に!サクッと美味しく作る3つのコツを天ぷら職人が伝授
ポイント3:油の温度は低く
野菜天を揚げる際のポイントは、油の温度を低くすることです。あまり高温で揚げてしまうと、繊維質な食材やデンプンを多く食材(蓮根やサツマイモなど)は中まで火が通らず焦げてしまいます。
また大葉や春菊など葉物も高温で揚げると色が黒くなってしまいます。
160度を目安に火加減を調節してみるとおいしく綺麗にあがりますよ。
また最後にしっかりと色を出す2つのコツがあります。
<1>野菜の色の付いている皮側は衣を薄くしてしまいましょう。
もともと、皮側は火が通りにくいので衣を薄くしても問題ありませんし、天ぷら粉に邪魔されない野菜本来の色で揚がりますよ。
<2>投入する際、色が付いているほうを上にして揚げ始めてください。
天ぷらの基本には“油に投入した形で盛り付ける”というのがあります。色の付いている皮側を衣薄めにして、上にして揚げ始めるだけでも綺麗な野菜天が揚がりますよ!
ポイントをまとめましょう
1.彩り豊かに。赤、白、緑をバランス良く揚げます
2.白い天ぷら粉で揚げます
3.温度は160度で揚げます
コツは、
1.色が付いている側は衣を薄く揚げます
2.色が付いている側を上にして投入します
冷たい麺やカレーに添えてもおいしい野菜天ぷら。熱を加えることでエグみやクセが少なくなり、お子さまでも食べやすくなるものもありますね。ぜひこの機会にいろいろな野菜天ぷらに挑戦してみてくださいね。
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