こんにちは。天ぷら職人の鈴木章一郎です。和食の締めといえば炊きたてご飯。なんとなく炊いている家庭のご飯もコツをつかめばさらに美味しくなりますよ。毎日食べる食材だからこそ、こだわりたいお米の選び方から炊き方までをお伝えしていきますね。
最後にいつものご飯にひと手間加えるだけで美味しく炊けるコツもお伝えしますので、ぜひお付き合い下さい!

お米選びは鮮度が一番大切です

みなさんはお米を選ぶときに何を見て選んでいますか?

価格や量、粒の大きさ、ツヤ、粘り気。一言にお米と言っても様々な種類がありますので困ってしまいますよね。最近ではインターネットで農家直送米も手軽に届きますので、いろんなお米を選べるようになりましたね。

私がお米選びで一番大切にしているのは鮮度です。精米後2週間で食べ切れる量のお米しか購入しません。お米の袋の後ろに付いているシール等で“精米年月日”が確認できますので意識してみてください。

ブランド・等級・生産地でお米の特徴を見ましょう

次にお米の特徴をお伝えしていきますね。お米は【ブランド×等級+生産地】で評価できます。ブランドは“バランスの良いコシヒカリ”や“粘り気の強いミルキークイーン”など、特徴がそれぞれ違いますので、お好みで選びましょう。

等級は“整った形をしている”“透明感がある”など、米本来の品質が保てているかに関して一等米、二等米、三等米でランク分けされています。

生産地は“魚沼産〇〇米”“秋田産〇〇米”等で確認できますね。

例えば“つや姫 一等米 山形県産”だと「甘みと旨味のバランスが良く、炊き上がりが綺麗」という特徴が「一等級に品質が保証」されていて「生産地は山形県」ということになり、これはもの凄く良いお米に分類されます。

価格を安く抑えたい場合は二等米にしてみたり、似た特徴のブランドで比較的安価な“夢しずく”や“さがびより”にしてみたり、山形県産のつや姫はハイブランドですから、他県産を試したりして選ぶと良いと思います。

お米の研ぎ方・浸し方は、初めが肝心、手早くサッサと

お米を研ぐ時は初めが肝心です。お米はどんどん水を吸収していきますので、1回目の研ぎ時間をなるべく短くしたいですね。

コツとしては・・・
1.ボウルに水を張ってからお米を入れます。
2.手早く研いで、濁った水をしっかり捨てます。
3.できれば弱アルカリ性や軟水のミネラルウォーターを使って炊きます。(浄水器のお水でも充分です)

またお水に浸す時間ですが、最近の精米技術は高くなっていますので、季節で変えなくても良いですが、お水の温度が高いと感じる時は少し短めにするのがおすすめです。

ひと手間で美味しく!炊飯のお水は5度で

お米を選んで、しっかり研いだら後は炊飯器で炊くだけですが・・・・・・ちょっとまって下さい!

炊くお水も、できれば弱アルカリ性や軟水、浄水器のお水を使って頂きたいところですが、そこまで気を使わなくても芯までふっくら炊く方法があるんです。

それは【お水の温度】。

お水を5度で炊いてみて下さい。芯まで浸水したふっくらしたお米が炊き上がります。5度のお水を用意するためには冷蔵庫を活用しましょう。設定温度は4〜5度ですので、お米を研ぐ前にお水を冷蔵庫に入れるだけ。簡単にいつものご飯が美味しくなりますので、ぜひ実践してみて下さいね。