こんにちは。オランダの白神です。少しずつ夏に近づいているオランダです。皆様お住まいの地域は、いかがでしょうか? さて今回は、オランダ人の大好きな魚のフライのキブリング(Kibbeling)のお話です。

キブリングはタイセイヨウダラのフライ

さて、キブリング(Kibbeling)とは、いったい何だと思われますか?  キブリングとは、タイセイヨウダラ(Kabeljauw)のフライのこと。オランダでは、このフライをよく食べます。

オランダには、魚を蒸したり煮つけたりという調理法は無いので、バターでソテーするかBBQなどで焼くかが家庭で行われる魚の調理方法です。

ただし、魚屋や街のスナックスタンドなどでは、揚げた魚もよく食べられています。そしてこのタイセイヨウダラも、スナックスタンドの定番。オランダでは、衣をつけて油で揚げたタイセイヨウダラの切り身は、街の至る所で食されています。

このキブリングには必ず、ソースをつけて食べます。衣をつけて揚げた後に、パプリカなどの入った秘伝のスパイスミックスをかけて出されるので、それなりに味はあります。

オランダ人の好きなキブリングの食べ方は、フォークにさしたキブリングにソースをたっぷりつけて頂く。もしくは、キブリングをバンズに挟み、ソースを挟んでいただく。だいたいがこのどちらかです。

キブリングソースってどんな味

では、このキブリングを食べる時に必ず使うソースとはどんなものでしょうか?

ソースはマヨネーズベースの少し甘めのものです。揚げ物にマヨネーズとは!と驚かれる方も多いと思います。そうです、私も驚きました、最初は。揚げ物は、天つゆや南蛮漬けのたれ、塩などでさっぱり頂く日本では、まず考えられませんよね。

ご興味を持たれた方のために、今回はソースの作り方をご紹介します。

キブリングソースのレシピ

<材料>
マヨネーズ、ニンニク、粉砂糖、レモン汁 各適量です。

ソースの材料

<作り方>
1.マヨネーズ(今回は大さじ3杯)にニンニクのみじん切りを混ぜる。

マヨネーズにニンニク投入

2.(1)のマヨネーズにレモン汁適量と粉砂糖を入れる。

残りの材料も投入

3.あとは混ぜれば出来上がりです。

甘さや酸味は、各自お好みで調整してくださいね。

ソースの使い方あれこれ

このソース、アイオリソースのオランダ版で、様々な料理に使えます。少しゆるめに作れば、あえ物やサラダにかけたり、少し硬めに作ればディップソースにも使える優れもの。

注意点としては、日本で作られる場合は、日本のマヨネーズは酸味が強いのでレモン汁の分量には気を付けてください。また、ソースの中にレモンの皮のすりおろしやパセリ、ディルなどのハーブを入れるとまた違った味わいになりますので、いろいろ試してお好みのソースを発見してくださいね。