こんにちは、ベジフルボディデザイナーmoccoです。「私の食卓」は、美と健康維持をモットーに自分らしく生きる美健女子の物語を小説風にお届けいたします。
第21話では、赤くて丸くて大きくて美味しいイチゴ“あまおう”を果物や野菜として楽しむレシピにして、夫婦でお互いに報告し合う遠距離食卓ならではのコミュニケーションが続き...

第21話はこちら
完熟「あまおう」イチゴソースでハンバーグもリッチに!【小説・私の食卓:21】

【土曜日】あまおうを丸ごと使った贅沢なイチゴジャム

(着信音♪)

「もしもし~あまおうが恋しくなったんだけど」

「わかる~!あんなに赤くて丸くて大きくて美味しいイチゴなら1年中食べたいよね」

「でも“旬の果物だからね~”ってキミの口癖でしょ?」

「(笑) あまおうの名残を楽しむために冷凍...した?」

「全部食べたかったけど冷凍したよ」

「今日食べる分だけのあまおうを冷凍庫から出して器に入れておいて」

「で?」

「15分ぐらい自然解凍している間に...私はバケットだけど...ウチにパンある?」

「食パンなら」

「フライパンにオリーブオイルを引いて弱火で食パンを焼いて」

「で?」

「解凍したあまおうをパンにのせて食べてみて...」

「モグモグ...なにこれ~!イチゴジャムじゃん」

「でしょう。あまおうだけの贅沢なイチゴジャムよ」

「解凍しただけでこのウマさ!感動モノだよ」

「しかも、フレッシュなままのイチゴの香りとジューシーな果肉の食感がたまらないでしょ!」

【水曜日】甘くて濃厚な大人の味がするイチゴスパゲッティ

「今朝も快適な目覚め...ボッチ生活も悪くない?」

「独りだとマイペースで簡単リッチな朝食が作れるしね~」

「こっちのコンロでソース作って、こっちで麺を茹でてグツグツしてる間にお化粧してこよ~っと」

「チュルルル。。。ウ~ン!美味い」

「トマトの酸味とあまおうの濃厚な甘さに芳醇な香りが重なって...大人味~がするイチゴスパゲッティだわ」

「あれ?わたし独り言増えたかも...しかもボッチ食事していたら猫背で食べてるし」

「あの人は今朝は何食べてるのかな?」

(着信音♪)

「もしも~し、おはよう!今朝は何食べてるの?ボッチ食卓で猫背になってない?」

【土曜日】“ツブツブ”が魅力...久々の二人食卓はイチゴシフォンケーキでソフトに甘く

「ただいま」

「おかえり~疲れたでしょう」

「クンクン...この甘くて元気になる香りは?」

冷凍あまおうのツブツブシフォンケーキよ。食べてみて」

「モグモグ...ン~ふんわりシフォンの中にあるツブツブがいいね~」

「でしょう!解凍したイチゴをフォークで軽く潰したから果肉が残ってるの」

「イチゴの味と甘い香りもそのままだし」

「水分がイチゴ果汁とゆうこう汁だけだからかなり濃厚だと思う」(ゆうこう:香酸柑橘)

※「ゆうこう」の記事はこちら
長崎の伝統柑橘を丸ごと味わえる「ゆうこうハンバーグ」【小説・私の食卓:16】

「なんか二人で食べると背筋が“シャン”とするね」

「うん。自分のために作る食事もいいけど、誰かのために作る食事って...美味しいね♪」

第23話は、飲んで食べて美味しい夏も近づく八十八夜に摘まれた新茶の魅力(長崎県そのぎ茶)です。お楽しみに!

“あまおう”イチゴ提供:くわの農園(福岡県)

冷凍イチゴの魅力 ベジフルボディデザイナーmocco

真っ赤で可愛いイチゴは見ただけでワクワクする誰からも愛される果物ではないでしょうか。イチゴの一番美味しい食べ方は、旬の時期にその場で摘んで“パクッ”と食べるイチゴ狩りでしょう!

また、生産農家さんから直接届けていただく産直もいいですね。届いた箱を開けた途端、真っ赤な色と芳醇な香りが五感を刺激して旬ならではの贅沢な味わいです。

みずみずしい野菜・果物の多くは収穫された時点から栄養価は低下していきます。(追熟する食材もあります)
一般的にスーパーなどで購入したイチゴは冷蔵保存して早めに食べますが、4日以上過ぎる場合は冷凍保存しておくと栄養価が損なわれにくくなります。

冷凍イチゴの活用法は、スムージーにすることが多いようです。スペアリブなどの煮込み料理に使うと肉が柔らかくなり味にコクがでます。

半解凍でサイコロ状にカットしてヨーグルトやコーンスープなどにトッピングすると見た目も可愛く食感も楽しめます。解凍するとイチゴの水分が出ますが、果汁にも多くの栄養が残っていますので捨てずに活用したいですね。

旬の野菜・果物の特徴を活用したレシピは、余分な調味料を使わないため五感が鍛えられ美健女子らしいココロとカラダをつくります。

ところで美健女子の皆さん、食事をしている時の姿勢...意識していますか?

あなたらしいココロとカラダをつくる食をいただく心身の姿勢を意識することで自分らしい“私”がつくられます。食べる姿勢は咀嚼力や嚥下力を鍛え健全な心身をつくります。旬の食材の魅力を十分に取り入れながら美と健康を維持・向上しましょう。

moccoレシピ≪芳醇イチゴスパゲッティ≫

<材料>
・トマト缶 1缶
・冷凍イチゴ 約6コ
・酢 50cc
・自然塩 ひとつまみ
・パルメザンチーズ
(タマネギ、キノコ類などお好みで合わせてください)

<作り方>

  1. 全材料をフライパンに入れ強火で5分間、中火で10分間を目安に煮込む。
  2. (1)を煮込む間にスパゲッティ麺を茹でておく。
  3. (2)と(1)を盛り付けパルメザンチーズをお好みでかけてください。

≪ツブツブイチゴシフォンケーキ(21cm型)≫

<材料>
・卵 6コ
・解凍あまおう果肉と果汁+ゆうこう汁 120g
・砂糖 60g
・オイル 20cc
・薄力粉 120g
・自然塩 ひとつまみ

<作り方>

  1. ボウルに黄身と白身を分ける。
  2. 黄身のボウルに解凍したあまおうの果肉と果汁、ゆうこう汁をいれフォークで果肉を潰す。
  3. (2)に砂糖を半分(25g)、オイル、自然塩を入れてかき混ぜ小麦粉を加えて均等になるまで混ぜる。
  4. 卵白を泡立てだしてから残りの砂糖と一つまみの自然塩を加え角が立つまで泡立てる。
  5. (4)を(3)に3回に分けて卵白の気泡を潰さないように切るように混ぜる。
  6. 余熱で温めておいたオーブンに入れ180℃で10分間、170℃で25分間焼く。
  7. 焼きあがったらオーブンから取り出し容器ごと逆さまにして粗熱を取り冷やす。