「焼麺 劔」の看板メニュー「焼麺」の最大の特徴は、商品名の通り、いったんゆでてから焼いた麺にある。スープは、豚骨とジャガイモをメーンにした野菜を炊いた「トンコツ ベジポタスープ」。
豚骨の濃厚なだしにじゃが芋のマイルドさが加わり、さらにジャガイモのでんぷんが溶け込んだ絶妙のとろみ具合は、まるで極上のポタージュスープだ。これだけでも十分なところを、「焼麺 劔」の星劍馬店主は料理人としての欲を出す。

本枯れ節×鯖節のダブル使い

それが「削り鰹節」。鰹の本枯れ節と鯖節を削ったものだ。「最初は本枯れ節だけで提供していました。上品な味わいなんですが、いまひとつパンチが足りない。それで鯖節を加えました」。

看板メニューの「目玉焼麺」(840円・税込み)

今どきのメニューは食べている途中で味を変える仕掛けが必須だが、「削り鰹節」をひとさじ、パラリとするだけでスープがたちまち和のテイストに変貌する。お客さんにスープを飲み干させる、まさしく“名脇役”だ。

鰹の本枯れ節と鯖節をそれぞれ削ったものをミニすり鉢に入れて提供する

天日干しでカチカチに乾燥した本枯れ節を手作業で削っているが、手や腕が痛くなり、かなりの重労働。うまさを追求するためには妥協を許さない料理人の心意気が、そこにある。

【店舗情報】
「焼麺 劔」所在地=東京都新宿区高田馬場2-6-10 関ビル1階

◇外食レストラン新聞の2018年3月5日号の記事を転載しました。