「カクテル」というと、「ホテルやバーで飲むもの」「プロのバーテンダーしか作れない」と思っていませんか?もちろん雰囲気のいいお店で飲んだり、バーテンダーがスマートにカクテルを作る様子を見ながら飲むカクテルは、とてもおいしいものだと思います。
しかし、カクテルはご家庭でも簡単に作ることができるのです!私は手軽に作る方法をお伝えすることで、カクテルがもっともっと身近なものになってほしいと思っています。

パーティーで『プロっぽいカクテル』を

今回は、すぐにチャレンジできるように、どこのご家庭にもある道具を使ったカクテルの作り方をご紹介します。私のレッスンでも、とても好評で「今日からやってみます!」という声が多い作り方です。ご自宅でのパーティーなどみんなが集まる機会に、さっと『プロっぽいカクテル』を作ったら、きっと喜んでもらえますね!

また、別の回でご紹介しますが「自宅でできる燻製」は、そんな集まりで楽しむおつまみにはおすすめです。特に「〇〇6Pチーズ」の燻製は絶品なんです!おいしいカクテルを作って、自家製燻製をふるまえば、みなさんが驚くこと間違いなし!です。

カクテルは家庭にある道具でもできます。お酒を計るには計量スプーンが便利。

その1:そもそも“カクテル”って?

カクテルということばの意味をご存じでしょうか?英語で書くと「Cocktail」=雄鶏のしっぽという言葉です。語源には諸説ありますが、1748年にロンドンで出版された小冊子『ザ・スクァイア/レシピーズ』に「カクテル」という言葉が登場していることから、その頃から言われだしたのは確かなようです。

カクテルとは簡単にいうと「ミックスドドリンク」、つまり「混ぜ合わせた飲物」です。アルコール飲料のイメージが強いですが、ノンアルコールのカクテルもあります。どんな飲み物でも複数の材料を混ぜ合わせれば「カクテル」と呼ぶことができます。そう考えると簡単ですよね。

カクテルの作り方にはシェーク、ステア、ビルド、ブレンドという方法があります。そしてカクテルの種類は大きく分けるとロングとショートに分類されます。

細かいうんちくについてはまたの機会にご紹介するとして、今回は手軽に簡単に『プロっぽいカクテル』を作る方法をお伝えします!

カクテルの知識を深めたいなら、お気に入りの本を見つけましょう。電子書籍もあります。

その2:「タッパー」を使ったカクテルの作り方

簡単に『プロっぽい』カクテルを作るための道具、それがどこのご家庭にもある「タッパー」です。タッパーでカクテルと作ると、厳密には違いますがシェーカーでシェークするのと同じような効果があります。

材料を撹拌し混ぜ合わせ、冷やすのです。混ざりにくい材料を混ぜる場合に用いられる手法で、味わいがまろやかになるのが特徴です。まずはタッパーでチャレンジしてみて、もっとプロっぽく作りたくなったらシェーカーを購入してみるのがいいと思います。

■タッパーでおいしいカクテルを作る3つのポイント
・材料、グラスを冷やしておきましょう。(冷蔵庫または冷凍庫)
・氷は冷蔵庫の氷ではなくコンビニやスーパーの氷を使いましょう。
・レモンジュースやオレンジジュースはフルーツを自分で絞り、フレッシュジュースを使いましょう。カクテルが格段にグレードアップします。

■作り方
1.タッパーに氷と材料を入れます。
2.タッパーのフタをしっかりしめて、親指でフタをおさえる
3.あとは思いっきりふるだけ。泡が出るまで、が目安
4.グラスに注ぐ。必要な場合デコレーションを飾る。

タッパーのフタをしっかり閉め、思いっきり振りましょう!

その3:「タッパー」で作るカクテルレシピ

ご家庭でも簡単に作ることができるよう、今回は比較的手に入りやすい材料を使ったカクテルをご紹介します。
※作り方は前項の「■作り方」を参照

■ウイスキーが飲みやすく「ハイランドクーラー」
材料(300mlグラスの場合)
・スコッチウイスキー(ホワイトホース)45ml
・レモンジュース 15ml ※ポーションではなく絞って
・シュガーシロップ(カリブ)1tsp.(約5ml)
・アンゴスチュラビターズ 2dash(約2ml)
・ジンジャーエール 適量
※シェークした後、グラスに氷ごと全て入れ、ジンジャーエールで満たす

■ジンが好きなら定番の「ギムレット」
材料
・ジン(ビーフィーター) 45ml
・ライムコーディアル 15ml
※シェークしたらストレーナー(タッパーの蓋でも可)を使い氷以外をグラスに注ぐ

■お子様もOKのノンアルコール「シンデレラ」
材料
・オレンジジュース 20ml ※パックではなく絞って
・レモンジュース 20ml ※ポーションではなく絞って
・パイナップルジュース 20ml ※パックでよいのでなるべく濃いもの
※シェークしたらストレーナー(タッパーの蓋でも可)を使い氷以外をグラスに注ぐ
★ポイント:オレンジとレモンは自身で絞ったフレッシュジュースを使いましょう。カクテルが格段においしくなります!

■筆者オリジナル「アイスティー アールグレー」
材料
・アイスティー 120ml ※お好みの
・シュガーシロップ(カリブ)2tsp.(約10ml) ※紅茶に甘味が入っていればなくてもよい
・レモンジュース 20ml ※ポーションではなく絞って
・アールグレーリキュール(ジョシィー)2tsp.(約10ml)※入れなければノンアルコール
★ポイント:手軽に市販のアイスティーをシェークするだけでももいつもと違った味わいになりますよ。

写真左から「ハイランドクーラー」「ギムレット」「アイスティー アールグレー」「シンデレラ」