もうすぐバレンタイン。日本のバレンタインといえばチョコレートが思い浮かばれます。女性から男性へチョコレートを贈るという習慣は、昭和30年代から徐々に広がり始めたと言われ、現在ではすっかり定着しています。
チョコレートには様々な種類があり、粉乳を加えず、カカオマス、カカオバター、砂糖などから作られダーク(ビター、ブラック)チョコレート、乳製品が加えられたミルクチョコレート、カカオマスが含まれず、カカオバターや乳製品を加えられたホワイトチョコレートなどがあります。
今回はバレンタインデーに欠かせないチョコレートの美容・健康効果や、チョコレートを使った料理のご紹介をいたします。

チョコレートの美容・健康効果は?

チョコレートに含まれている成分には、美容や健康に嬉しい様々な効果が報告されています。例えば・・・

・便秘の改善
・認知症予防の可能性
・動脈硬化のリスク低減
・血圧低下
・皮膚の角層水分量の低下を防ぐ、紫外線による紅斑形成の抑制

ポリフェノールは活性化酵素の働きを抑える、抗酸化作用を持っていると言われ、ポリフェノールをたくさん含む高カカオチョコレートやココアには、活性化酵素が引き起こす様々なトラブルを防ぐ可能性があるそう。

また、チョコレートに含まれている難消化性のたんぱく質の一種、カカオプロテインは、便通の改善が期待できると言われています。小腸で消化吸収されにくく大腸まで届きやすいので、便のかさを増し、また腸内細菌の餌となって善玉菌を増やし、整腸作用を及ぼすのだとか。

美容や健康を意識したチョコレートの選び方、効果的な食べ方は?

カカオマスにはポリフェノールや食物繊維、ミネラルなどが豊富に含まれており、昨今話題のハイカカオチョコレート(カカオ分が70%以上のもの)は、カカオ分含有率が高いので、砂糖や乳製品などを多く添加されたチョコレートに比べて健康効果が期待できると言われています。

カカオポリフェノールは早く吸収され抗酸化作用を発揮しやすいと考えられていますが、体内にとどめておくことができず、効果は持続しにくいそう。血糖値の急上昇を防ぐためにも、摂取をするなら一度にたくさん食べずに、1日に何度かに分けて少しずつという食べ方がおすすめされているようです。

また、カカオ分が多いほど利尿や興奮などの生理作用があるテオブロミンも多く含まれるので、良質な睡眠を確保する上でも夕方以降は避けたいところです。

甘いものが苦手な方へ!甘くないバレンタインチョコレートレシピ

チョコレートや甘いものが苦手な方もいらっしゃると思います。そんな方には、チョコレートを隠し味にした甘くないお料理はいかがでしょうか?

チョコレートを使った簡単ハンバーグソース

<材料(2人分)>
赤ワイン 150cc
ビターチョコレート 10g
中濃ソース 大さじ1と1/2
ケチャップ 大さじ1
バター 10g
塩・こしょう 各少々

<作り方>

  1. ハンバーグを焼いたフライパン(ハンバーグを焼いたフライパンを、旨みが残っているので洗わずにそのまま使います)に赤ワインを入れ、フライパンの底をこそげ落としながら約1/3量になるまで煮詰めます。
  2. 煮詰まったら、チョコレート、デミグラスソース、ケチャップを加えます。
  3. チョコレートが溶けたらバターを加えて混ぜ溶かし、塩・こしょうで味を調えます。
  4. お皿にハンバーグを盛り付け、チョコレートソースをかけて出来上がりです。

チョコレートはカカオ分が高い70%程度のビタータイプがおすすめ。チョコレートを入れることでコクが増し、手短な調味料で絶品ソースが出来ます。

美味しく健康に、素敵なバレンタインをお過ごしください!