桃屋は5日から、「のり平アニメ」の復刻TVCMを全国で投下した。放映60周年を迎え、過去人気のあった「川柳」篇などを、デジタル映像でよみがえらせた。対象商品の「ごはんですよ!」は店頭でおかゆ提案を推進。中高年に懐かしく、若年層には新鮮なCMで話題を提供し、販売を盛り上げる。

のり平アニメは1958年、俳優・コメディアンの三木のり平をアニメにし、誰もが知る話をパロディーにしたCM。80年から最も長く放送した「川柳」、73年の「ごはんですよ!」発売に投下された「オムニバス マラソン」篇を作り直した。

復刻CMはアニメ制作会社のエイケンがデジタル加工。当時のフィルム映像ならではの色彩と質感、動きを再現した。「川柳」は「寝ぼすけに はじめ優しい ママの声」といった「寝ぼすけ」など2篇を投下する。のり平アニメの投下は6年ぶり。ユニークな宣伝広告の歴史を再生し、新年から人気をさらう。インターネットでは17年12月26日から公開。

店頭販促は1月、七草がゆや風邪対策のおかゆ、おもちフェアを提案する。CM対象の「ごはんですよ!」のほか、「梅ごのみ」「ザーサイ」など各種瓶詰は、おかゆに乗せるだけで食欲を増すと紹介。おもちは「ごはんですよ!」のとろりと甘辛い味わいが好相性と伝える。

◇日本食糧新聞の2018年1月10日号の記事を転載しました。