1970年代に日本で「紅茶キノコ」として流行した飲み物が、日本で流行の兆しを見せている。アメリカやヨーロッパで、美容や健康意識の高い人が日常的に愛飲している発酵飲料であり、日本の「昆布茶」とは別物だ。
日本では、発酵飲料のKOMBUCHA(コンブチャ)として、国内のKOMBUCHAを扱う飲食店も首都圏を中心に少しずつ増加傾向にある。
日本には、お酒や醤油、味噌、塩麹など、生活に密着している「発酵」を連想させる商品が現在もブームであるが、それに続く起爆剤になるのか注目したい。健康志向の高い外国人は知っているが、日本人でも多くは知らないKOMBUCHAの飲み方を紹介する。

KOMBUCHAの魅力は?

米国の市場は450~500億円と言われている。日本の国内でもヨガ、マラソン、その他スポーツで健康志向の高い人は、発酵飲料のKOMBUCHAを知っている。実際に海外で飲んだことがある人も多い。まだ日本国内のKOMBUCHA市場は小さいのが現状だが、2020年までに大きく国内でも拡がることが予想されている。

KOMBUCHAの原料は、お茶をベースにしているため、ジュースに比べカロリーが低いのが特徴だ。発酵させることで乳酸菌、酢酸菌、酵素、ポリフェノールなどの栄養素が含まれている。この栄養素を非加熱で飲料として身体の中に取り込めるため、菌がカラダの調子を整えてくれるのがKOMBUCHAの魅力だ。

お茶に砂糖を加え、酢酸菌と酵母由来から生まれたスコビーを入れると酸素と糖をエサに発酵をはじめる。出来上がったKOMBUCHAは、フルーティーな酸味と微炭酸の感じられるドリンクとして楽しむことができる。

KOMBUCHAトレンド、醸造所がオープン

埼玉県川口市領家にある大泉工場の敷地内にKOMBUCHA専門の醸造所と一般の人でも気軽に飲めるスペース「TUNE BREW KOMBUCA Brewery & Tap Room(チューン ブルー コンブチャ ブルワリー アンド タップルーム)が展開している。

●店舗情報
「TUNE BREW KOMBUCA Brewery & Tap Room」(株式会社 大泉工場敷地内)
所在地:埼玉県川口市領家5-4-1
座席:10席
営業:10時~17時(火~土曜日)※祝日が月曜の場合は火曜日休み/日・祝日休み

美容と健康をサポートする「飲み方」とは?

女性に人気のあるヘルシーな飲み物として、「コールドプレスジュース」が挙げられる。水分や糖分を加えず、また野菜や果物などジュース精製時に熱も加えないのが特徴だ。また、野菜や果物をゆっくり機械で圧力をかけ、搾汁するため栄養素が変質しにくい。

西麻布交差点にあるTUNE BREW KOMBUCHAの直営店「大泉工場NISHIAZABU」で、オリジナルのKOMBUCHAとコールドプレスジュースをミックスして味わうことができる。

同店舗では、腸内環境を整える「KOMBUCHA」と野菜・果物の栄養素が取り入れるコールドプレスジュースをミックスして飲む外国人をよく目にする。カラダの中から健康になるドリンクであることに間違いない。

●店舗情報
「大泉工場NISHIAZABU」
所在地:東京都港区西麻布2-13-13
座席:20席
営業:8時~22時(年中無休・夏季休業・冬季休業あり)