以前、【たべぷろアンケート】の記事で「即席味噌汁にちょい足しすると、より美味しく感じられるものは何か」というお題に、見事1位に輝いたのは「オリーブオイル」でした。身近な素材で、身体によく、また即席味噌汁にプラスすることで味わいにコクも出そう!という理由に納得です。
さて、たべぷろ編集部ではこの結果から「日本でオリーブの生産地といえば」&編集部に近い立地(笑)ということで、向かった先は新橋駅前の「香川・愛媛 せとうち旬菜館」。ここで販売されている香川の調味料で、お味噌汁をもっとおいしくしてみました!

オリーブオイルの産地 “小豆島”

JR新橋駅銀座口改札から徒歩30秒、銀座線改札のほぼ真上にお店を構えるのは、香川県と愛媛県のアンテナショップ「香川・愛媛 せとうち旬菜館」です。たべぷろ編集部員が行った時は、「ご利用者600万人突破」の文字が!すごいですね。

たべぷろアンケート「即席味噌汁にコクが?ちょい足ししたいもの1位はオリーブオイル」という結果でしたが、“日本のオリーブオイル”といえば・・・小豆島でしょう!

小豆島でオリーブの苗木を植栽し始めたのは1908年だそうですから、約110年の歴史があるのですね。今では、オリーブ牛やオリーブハマチ(養殖)なんてものもあるそうな。そして「香川・愛媛 せとうち旬菜館」には、当然オリーブ関連食品も沢山並んでいました。

お味噌汁をさらにおいしくする、香川県らしい調味料とは

編集部員は数ある調味料の中で、以下を選択してみました!

偏りのない味わいを取り揃えました

〈左から順に〉
「さぬきおでんのたれ からしみそ」(ハイスキー食品)200g/235円(税別)
「小豆島東洋オリーブ 和風オリーブペースト」(東洋オリーブ)85g/500円(税別)
「ばいこう 和三宝糖蜜」(ばいこう堂)265g/550円(税別)
「瀬戸内海産焙煎煮干出汁 いりこつゆ」(堺屋醤油)200ml/421円(税別)
「チキンオイル」(さぬき鳥本舗)70g/250円(税別)

左から二番目の「オリーブペースト」が、今回「香川」を選んだ理由ともいうべき食材です。こちらを筆頭に、いかにも「香川県」というアイテムを厳選しました!

なお、ベースのお味噌汁には「液みそ」を使用。この中で一番「お味噌汁との相性がよかった」のは・・・・・・

【5位】瀬戸内海産焙煎煮干出汁 いりこつゆ 出汁感ハンパなし!

実は編集部員の祖父母は、香川県に住んでおりました。そしてよく耳にしたのが「いりこ」という言葉。東京では聞いたことがなかったので、何だろうと思えば、カタクチイワシの煮干しのことだったんですね。西日本エリアでの呼び名のようです。

さて、このおだしをポタポタと入れてみると・・・だしのよい香りが漂い、期待を込めて実食。

「うどんだ!」

出汁の芳醇な香りと、豊かな味わいは素晴らしい!のですが、どうにもこうにも脳内からはお味噌汁が消えて、すっかり「おうどん」を食べている気分に。さすが、うどんの国・香川県と脱帽しました。

【4位】ばいこう 和三宝糖蜜 まるで白みそ…

香川県の名産のひとつに和三盆があります。とてもやさしく、まろやかなこのお砂糖、ス~ッと口の中で溶けていくような味わいが私も大好き。そんな和三盆と同じ原料を使用した「和三宝糖蜜」をお味噌汁に入れてしまいます!えええ、大丈夫かな・・・

頂いた瞬間、頭に浮かんだのは「京都の白味噌お雑煮」。お汁の色は黒いものの(笑)、はんな~りとした甘みが、白味噌を彷彿とさせます。寒い日には身体が温まりそうな味わいですが、白味噌同様ちょっと好き嫌いが分かれるかもしれませんね。

でも香川県ではお雑煮に「あん餅」(あんこが入ったお餅)を入れて食べるので、塩味と甘味の融合は決して“変”ではないのでした。

【3位】チキンオイル 隠し味にピッタリ!コク感UP!

チキンオイルというと、中華やラーメンに必須ともいえるチー油(鶏油)を思い起こします。少量でも料理の風味をアップさせる、縁の下の力持ち的な存在です。通常のチー油はブロイラーの脂が原料になることが多いそうですが、こちらのチキンオイルは採卵用鶏の脂を使用し、昔ながらの直火平釜製法を採用しているのでコクが全然違うのだそうです。

そんな黄色い脂を垂らしてみると・・・油脂の輪が広がります。おお、コレは平べったいお味噌汁の味に、奥行きが!!塩気ではない、味の濃さを感じます。しかも、くどくない。鶏ならではのあっさりとした旨味がおいしさを倍増させていましたよ。

【2位】小豆島東洋オリーブ 和風オリーブペースト オリーブの香りに包まれる幸せ

おおっと!優勝候補のオリーブ製品がなんと2位に!?

瓶を開けると、細かく刻んだオリーブの実にオリーブオイルが絡んだ状態のペーストが入っています。思ったよりも固形ぽく、オイリーな感じもあまりしません。

スプーンですくいながら、お味噌汁に入れてかき混ぜていると、お椀からは爽やかなオリーブの“実”の香りが!これはオリーブオイルだけでは、体験できない風味でしょう。そして、その匂いとともお汁を頂くと、草のような青い中に、爽やかさと、少しばかりエグミも感じます。

これは決していやな風味ではなく、むしろ庶民的なお味噌汁がちょっと背伸びしたような味わいになった、と言えばよいでしょうか。はい、大人向けのお味噌汁に仕立て上がりました。

もちろんオリーブオイル効果でお汁にコクが増すことは、たべぷろアンケートのご意見通りでした!

【1位】さぬきおでんのたれ からしみそ 味噌×味噌=辛みと甘みと塩気が融合

そして、期待のオリーブを制して1位にランキングしたのは「さぬきおでんのたれ からしみそ」でした。

当初、編集部では【味噌in味噌】に、ただただ味が濃くなるだけではないかという危惧を抱いておりました。

だが、しかし!

味噌といっても、本品は白味噌とカラシを混ぜたモノ。元々のお味噌汁で使用した赤系みそとは全く異なる味わい。このふたつのお味噌が合わさることによって、別のお味噌の味わいになっているのでした。つまり新たな合わせ味噌を使用しているような、そんな感覚です。

また少し後から感じる“カラシ”の存在も大きいですね。辛いわけではないのですが、よいアクセントというか、これもまた大人な風味をもたらしてくれました。カラシとお味噌の掛け合わせ、オススメです!

なお、この「からしみそ」は香川県ではおでんには必須の調味料なのだそうです。讃岐うどんのお店では、“「うどん」だけでなく「おでん」も一緒に”が定番メニューということを背景に、香川県内のスーパーでも必ず置いてあるロングセラーなんだとか。

「からしみそ」のほかに、「田楽みそ」をつける人もいるようです

期待満載のオリーブアイテムが意外にも2位という今回のランキング。もちろん好みは人ぞれぞれですが、“香川”の名産や食文化を楽しむ延長で、新しい味わいに出会って見てはいかがですか?

改めて並べてみると、色の違いがくっきり出ていました

◇お椀の中身◇
左上から「チキンオイル」「からしみそ」「糖蜜」
左下から「オリーブペースト」「いりこだし」

<香川・愛媛 せとうち旬菜館>
東京都港区新橋2-19-10 新橋マリンビル
1F特産品ショップ10:00~20:00
年中無休(年始を除く)