大森屋は春の新製品(リニューアル商品を含む)として、「緑黄野菜ふりかけ」「小魚ふりかけ」のリニューアル、お徳用袋タイプの「ゆず香る野菜たっぷりスープ4袋」、海苔商品「旬鮮逸品」「バリバリ職人」、チャレンジ商品「KINORI 兵庫県産生海苔のオリーブオイル漬け」の計6アイテムを18年2月9日に発売する(ふりかけ2品は同2月より順次)。

同社の今期(第65期)売上げ目標は168億8000万円(前年比1.2%増)、経常利益2億5000万円。その目標を達成すべく新製品を投入し、6アイテムで年間販売12億4100万円を目指す(売上げプラス分は3億5500万円)。

同社のふりかけの主力である「緑黄野菜ふりかけ」「小魚ふりかけ」(内容量45g)を「中高生にがっつり食べてもらえるふりかけ」をコンセプトにリニューアル。

既存品は小さな子どもは消費しているが中高生への訴求が弱かったことから「食感UP」「栄養素の強化」などのほか、小さい子ども向けだったパッケージデザインを変更した。両ふりかけとも標準小売価格(税抜き)220円。年間販売目標は2品で既存品から8%増の9億5700万円。

「ゆず香る野菜たっぷりスープ4袋」(同62g)は武庫川女子大学食物栄養学科とのコラボ商品。キャベツ・オクラなど6種類の野菜に大豆フレークを加え、女性に人気のユズ風味の和風仕立てのスープ。

1食で1日必要量の3分の1の野菜と、2分の1の鉄分が摂取できるもの。カップタイプで先行発売し好評を博しており、「家族で食べるために袋タイプが欲しい」との声を受け、お徳用袋タイプを発売する。同商品は同400円。年間販売目標は8700万円。

「旬鮮逸品」(同2切10枚)は鮮魚売場での販売を目指した新発売の戦略商品。湿気が多い売場でもパリッとした海苔の食感を保つため、実用新案登録「高防湿フィルム」を採用。刺し身との関連販売で手巻き寿司などのニーズをとらえる。厳選した有明海産一番摘みの海苔を使用しており、同400円。年間販売目標は5900万円。

卓上タイプの海苔である「バリバリ職人」(同30枚)は、特殊な調味液を使用した「新食感ウェーブ製法」でパリッとした新食感を生み出した新商品。米飯と合わせるだけでなく、単体でもおやつ感覚で食べられるのが特徴。遊び心のあるパッケージデザインが目を引く。同350円。年間販売目標は1億1400万円。

「KINORI 兵庫県産生海苔のオリーブオイル漬け」(同100g)は、海苔の佃煮のように米飯に合わせるのではなく、白ワインとのマリアージュを狙ったアヒージョ味。これまでになかった新提案の商品で、クラッカーやパンに乗せて食べるほか、パスタの材料としても使える。スーパーなどでの販売を想定し同800円。年間販売目標は2400万円。

また、同社は3年ぶりにTVCM(関西地区2月下旬~3月上旬と8月)を放映。「緑黄野菜ふりかけ」「小魚ふりかけ」をアピールし、懐かしい「や~さい~のふ~りか~け おお~も~りや~」のメロディーが復活する。また今後も継続してTVCMを投下し、ブランドイメージの向上を目指す予定。

◇日本食糧新聞の2017年12月27日号の記事を転載しました。