はやいもので、間もなくクリスマスですね。皆様、クリスマスの準備にわくわくソワソワされている時期でしょうか? 当地オランダでのクリスマスは、家族で過ごすことが基本とされているため、日本ほどのわくわく感はないですね。日本のお盆や正月の様な感じです。オランダ以外のヨーロッパも、帰省をして家族でお祝いするのが基本のようです。

フランクフルトソーセージの屋台へ

さて、クリスマスと言えばご馳走の時期。日本でも、クリスマス商戦は毎年華やかですし、皆さん工夫を凝らしたお料理をSNSに挙げていらっしゃいます。日本のクリスマス料理は、世界でも群を抜くレベルなのではないのかと思います。特に日本は可愛い盛り付けが多いですよね。

今回、クリスマス料理をと思ったのですが、時間のかかる料理よりも楽しいドイツのクリスマスマーケットをご紹介します。

ドイツの都市ドレスデンが発祥と言われているクリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)。ドイツの中堅都市以上の街(約150都市)でも11月中旬から下旬にかけて始まり、クリスマス前後まで開催されます。

このマーケットの楽しみの一つが、屋台の食べ歩き。今回訪れたのは、フランクフルトだったこともあり、まずは腹ごしらえのためにフランクフルトソーセージの屋台へ行ってみました。

こちらでソーセージを注文すると、パンに挟んで提供してくれます。見てくださいこの大きさ!ざっと20cmはあるソーセージ!かなりお腹が膨れます。味は、ちょっと塩分が強めかもしれません。このソーセージに各自でケチャップやマスタードをつけて食べます。

グリューワインの楽しみ方

ソーセージで腹ごしらえをしたので、次に向かったのがグリューワイン(Glühwein)の屋台。ドイツのクリスマスには欠かせない飲み物です。日本では、ホットワインという名前でも有名だと聞いています。

グリューワインは、ワインにシナモン、クローブ、八角、レモンピールと砂糖を入れて温めるのが基本のレシピの様です。メインは赤ワインですが、屋台によっては、白ワインバージョンもあります。

そして、街の名前の入ったカップで飲めることも、このワインの楽しみ方のひとつ。少し甘めですが、適度に温まったワインとスパイスで体が温まりますし、とても飲みやすいです。日本でいう「薬用養命酒」に似た味です。

寒く厳しいドイツの冬ですが、楽しいクリスマスマーケットを巡ってから、最後にグリューワインで体を温めるもよし。まずはグリューワインで体を温めてから、屋台巡りを楽しむもよし。楽しみ方はさまざまです。

夕方5時位には暗くなるドイツの冬では、仕事帰りの人達が、まずはマーケットのグリューワインで仕事の疲れを取ってから帰宅する姿もよく見られます。楽しみ方はそれぞれでも、皆さんの憩いの場であることは間違いないですね。

素敵なクリスマスと新年を

さて今年のコラムは、今回でおしまいになります。お付き合いを頂き、ありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。皆様が楽しいクリスマス、そして素敵な新年を迎えられますようにオランダからもお祈りしています。