低糖質ブームが熱い中で、減塩こそ忘れないでほしいと切に願う病院管理栄養士リラップです。塩分の摂り過ぎは胃がん、腎臓病、心臓病、高血圧などのあらゆる疾患に関わるものです。若い世代は減塩の必要性があまり感じられないかもしれませんが、塩分の摂り過ぎは妊娠中の妊娠高血圧症、水分によるむくみが出てくる可能性があります。
かつて、減塩食品は「薄い!まずい!」商品が多かったのですが、今は「美味しい!続けたい!」ものがたくさん登場しています。今回は患者さんにおすすめして大好評だった減塩食品をご紹介します。

だしをきかせて減塩。離乳食にも使える万能だし

減塩の工夫でよく使われる方法の1つに「だしのうまみで食べて塩を少なくしましょう」があります。

ここでだしと言って思い浮かぶのは顆粒だしではないでしょうか。しかし、顆粒だしは実は塩分が強いものが多いです。

だしとは、昆布や煮干し、鰹節などでとった天然だしのことを指します。しかし、だしをきちんととるのは大変ですよね。簡単にだしを使って減塩したい方におすすめしたいのがこちらです。

「素材力だし®」シリーズ(理研ビタミン)

顆粒だしと同様に使えるので大変便利、かつおいしい。ある患者さんは自分の減塩のためだけでなく孫の離乳食にも使っているそうです。味覚の形成に大切な離乳期に使うのもおすすめです。

私のおすすめの使い方は、炊飯の時に少し入れることです。塩気がなくても、そのままで白米がすすみます。

だしのおいしさを利用した減塩なので、続けられそうですね。

減塩しょうゆが苦手な方におすすめ

次にご紹介するのは基本調味料のしょうゆです。しょうゆを制するものが減塩を制すると言っても過言ではありません。

それならば、最近よく見かける減塩しょうゆを使えばいい? 塩分が通常のしょうゆのおよそ半分近くになっている商品です。しかし、使ったことがある方の中には減塩しょうゆの独特の味が苦手な方もいるのではないでしょうか?

そんな方におすすめしたいのがこちらです。

「キッコーマン いつでも新鮮 削りたて鰹節香るしょうゆ」(キッコーマン食品)
※数量限定のパッケージ

塩分は25%カットされているのですが、こちらはだし入りなのでおいしいのです。

寒い冬に飲みたいスープもおいしく減塩

寒い冬に飲みたくなるのが、粉末のスープ類。手軽に飲めて私も愛飲していますが、気になるのが塩分。こちらもおいしさはそのままで、減塩された商品があるので、ぜひお試しいただきたいです。

「減塩 選べる!みんなのスープ」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)