2017年の流行グルメ1位は「スーパーフード」。「甘酒」や「チーズタッカルビ」「抹茶スイーツ」なども人気だった–。リクルートライフスタイルが企画編集する「HOT PEPPER」が12月号で20~30代の男女2072人を対象にアンケートを実施し、このほど結果を公表した。ランキングには“健康志向”“SNS映え”“一点特化”をキーワードとするグルメが並び、華やかに市場を彩った。

今年爆発的ヒットとなった「スーパーフード」をはじめ、ランキング上位には「きれい」「健康」に結びつくグルメがランクイン。ツイッターやインスタグラムの普及により、静止画や動画で見栄えの良いグルメも上位に並んだ。また、外食と中食の境界があいまいになり、そこでしか食べられない限定感が来店動機につながる例も増えてきた。

1位の「スーパーフード」はハリウッドセレブが火付け役。16年はチアシードやココナツオイルが人気だったが、今年はアンチエイジングに効果的なゴジベリー(クコの実)などが話題になった。

2位は“飲む点滴”とも称される「甘酒」。ゼリータイプやさまざまなフレーバー入り商品が数多く発売され、日常的に飲用する固定客が増えた。健康志向の女性を中心に来年以降もブームは続きそうだ。

3位の「チーズタッカルビ」は、韓国料理のタッカルビをチーズであえた新大久保発祥のメニュー。肉とチーズの組み合わせが女性の心をわしづかみし、肉バルや居酒屋でも楽しめるようになった。トロリと伸びるチーズはSNS映えし、動画投稿も増えたという。

4位には「からあげ」がランクイン。専門店の登場でブームが再燃した。ハイボールやレモンサワーとの組み合わせが浸透し、“ちょい飲み”のおつまみとしての需要も増えた。

空前の抹茶ブームは今年も健在。5位の「抹茶スイーツ」は老舗が限定メニューを出したり、海外発のスイーツが逆輸入されるなど、行列ができる店舗が多数登場した。

明治の「ザ・チョコレート」がけん引した「ハイカカオチョコレート」、豆花やタピオカミルクティーの「台湾スイーツ」、ボリューム満点の「たまごサンド」もランクインした。9位の「もち麦」はダイエット絡みで注目され、10位の「コッペパン」は専門店ができるなど静かなブームとなった。

◇日本食糧新聞の2017年11月29日号の記事を転載しました。