アレンジを手軽に楽しめる「100円おせち」も
チェーンストア各社は、正月の予約商品として多様なおせちを展開する。カタログの配布は10月からスタートし、1万円を超える商品も珍しくない。正月の食卓を彩る特別な料理だからこその高単価・予約生産だが、手軽に楽しみたいというニーズも伸びている。
ローソンストア100は12月25日、おせち用途の商品22品目(中京エリアは23品)をいずれも本体価格100円で発売する。オリジナルおせちの販売には10年以上の実績があり、16年度は20品を投入、前年比3割増の79万個を販売した。過去最多となる今期は、92万個を計画する。
単価100円で好みの商品を必要な量だけアソートできる手軽さが幅広い客層から支持されている。100円おせちが年末年始の来店動機となり、日販の押し上げに寄与している。
人気商品の「かまぼこ」は昨年、1週間余りで20万本を販売した。1年前から発注数量を確定し、赤・白1品ずつに絞り込むことによって100円での商品化を実現している。今期も同様の取組みで調達し、12月には来期の計画に着手する。
単品おせちをアソートメントする楽しさを広める手段として、ワンプレートおせちの提案に取り組む。SNSでの写真映えをテーマに、個食から大人数まで対応可能な100円おせちの利便性を訴求する。
ネット通販大手のアマゾンジャパンは、高単価な予約商品だけでなく、最短1時間でおせちを宅配するサービスで利便性を提供する。1時間配達は東京や大阪など一部エリアを対象とする「Prime Now」のサービスで、12月28日からセットのおせちをはじめ、だて巻きやかまぼこといった単品、鏡もち、冷酒などの関連商材を取り扱う。
また、提携店の日本橋三越本店から大みそかに届けるおせちは、当日注文が可能なチルド商品となっている。
同じくチルド配送サービスの「Amazonフレッシュ」でも12月下旬からおせち関連の取り扱いを拡充する。対象エリアは東京・神奈川・千葉の一部エリアで、最短4時間で配達する。短いリードタイムで届けることで、おせち需要の掘り起こしを図る。
◇日本食糧新聞の2017年11月22日号の記事を転載しました。
日本食糧新聞の発行からウェブサービスの電子版、セミナーや展示会まで、食に関わる情報サービスをベースに人とのつながりやビジネスを支えます。 日本食糧新聞 外食レストラン新聞 百菜元気新聞 月刊食品工場長 電子版 たべぷろ 動画配信等のメディア事業 食品経営者フォーラム 食品文化振興会 新製品研究会 表彰事業 ファベックス 展示会 料理教室等各種事業
詳しくはこちら
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。