BIO料理研究家の倉岡生夏です。12月に入り冬らしくなってきました。年末年始は知人友人のご自宅にお呼ばれされる機会が増えますよね。そんな時に知っておきたい日本人ならではの和の礼儀作法とは? 今回は手土産の正しい渡し方についてご紹介します。

オシャレと身だしなみの違い

上司のお家に招かれたり、配偶者の実家に年末年始のご挨拶に行く機会が増える時期。何を着ていけばいいか手土産には何を選ぶか悩みますよね。最近では自分の個性をだした洋服選びなどが増えていますが、それはオシャレです。

人の目に触れる訳ですからオシャレをしていこう。と思う方がいると思います。人の家に招かれた時に大事にするべきことは、オシャレをすることより身だしなみを整えることです。同じような認識に思えますが実は違いがあります。

オシャレ=自分のためだけにするもの。自分の着たい服やアクセサリーをすること。

身だしなみ=相手に対しての心得。

身だしなみということは、自分が着たい服装ではなく相手に不快にさせない心得。気づかいです。服装だけではなく、髪型や女性なら化粧なども含まれます。和の礼儀作法では相手の心配りを大事にしているものが多いのです。

喜ばれる定番の手土産は

今は様々なお土産があり、手土産が一番考えるところだと思います。

<例題>

*地方に旅行に行った時に美味しいお饅頭があったので、来週上司のご自宅にお呼ばれしているからこれを手土産にしよう!

これはどう思いますか? 普段行かないような場所のお土産だから良いと思いますよね。

それは違うのです。和の礼儀作法で大事なのは相手への心配り。旅行のお土産はいいけれど、旅行に行って買う手土産は自分の都合で買ったものになります。事前にその土地の美味しい手土産を調べていて購入することは、相手のことを考えているからいいですね。

老若男女が食べられ、喜ばれる手土産は以下の3つといわれています。

プリン

カステラ

バウムクーヘン

お煎餅や和菓子よりも、小さい子供からお年寄りまで食べやすいため人気となっています。

手土産を渡すタイミング

渡すタイミングも大切です。

まず、玄関で上着を脱ぎます。

お部屋に通されて、「お座りになってください。」と言われたら座ります。

事前に紙袋からお土産をだしておきます。

いったん正面を自分のほうにむけてから相手に正面を向けて差し出します。

「お口汚しにどうぞ」とへりくだって渡します。

またケーキやアイスのような場合は、玄関で冷蔵庫に入れる必要があることを伝え渡します。

煎餅や焼き菓子や乾き物も玄関先で渡します。

紙袋は自分で持ち帰りましょう。

これが和の礼儀作法の渡し方です。

まとめ

訪問する時の身だしなみや気遣いこそが相手への気配り、心配りになります。その気持ちがあれば、自然と相手が喜ぶ行動や手土産を渡せると思います。

また、笑顔で挨拶をすることも大切です。

和食のマナーや食べ方が知りたい方は、以前の記事「お刺身を食べる正しい順番は? 知っておきたい和食のマナー 」を読んでみてください。

和の礼儀作法は素晴らしいものだと思いますので、参考にして頂けたらうれしいです。