あきんどスシローは34期を迎えた今期、スイーツ分野のさらなる強化をスタートさせた。社内横断部門として「スシローカフェ部」を発足させ、新たな事業として取り組む。店舗での新しい楽しみ方を示し、社外の知見も取り入れながらコラボ商品を投入し、サイドメニューの充実を進める。

水留浩一社長CEOは、8日に開催した同社の34期戦略発表会で、「寿司を食べなくても楽しんでもらえる」空間づくりを進めることを明らかにした。

同社は直近1年間で、パンケーキ専門店「ベリーファンシー」が監修した「苺のふわとろパンケーキ」や、ハワイアンレストラン「アロハテーブル」監修の「ハワイアン・フレンチトースト」など、新たなスイーツ商品を販売し、幅広い年齢層に好評を博してきており、新部門の発足でより一層のレベルアップを図っていく。

第1弾商品は、アップルパイ専門店「フラニースミス」が監修した「アップルパイ」(税別280円)で、15日から発売。同店ならではのこだわりを表現し、リンゴ本来の甘さや酸味を生かしながら、食感までこだわった。

「グラニースミス」を運営する関俊一郎ファンゴー社長は、「サイズ・価格などが異なる中でいかに自分たちの世界観を出せるかをテーマに、『スシローらしい形』で開発できた」と自信を見せた。

また、スイーツ強化に併せてコーヒー(税別150円)もリニューアル。スイーツに合うよう酸味などのバランスを調整しており、今回発売のアップルパイと合わせてワンコインで楽しめる。

水留社長CEOは、今回の「スシローカフェ部」発足について、「別次元の展開も視野に立ち上げた」と会見で明らかにしており、今後もさらなる取組み進化が期待される。

◇日本食糧新聞の2017年11月17日号の記事を転載しました。