プロの味わいをめざしたフリーズドライスープ!
フリーズドライ食品を展開するアスザックフーズはこの秋、2000年にスタートしたナショナルブランドの主力「スープ生活」シリーズを全面リニューアルした。
「ユーザーが求める『本格的な嗜(し)好』と『さらなる具材感』に合わせた『家庭では作れないプロの味わい』」を目指し、素材やだしの選定からパッケージまですべてを刷新。ブランド力と店頭訴求力の向上を図った。
「自然の素材で味わうやさしさ」をコンセプトに、9月1日リニューアル発売したのは「国産野菜とたまご」「4種のねばねば」「ミネストローネ」「昔ながらのけんちん汁」など9品。だしの取り方や味の設計についてプロの料理人から指導を受け、「『スープ生活』史上、最も手間をかけたレシピ」で仕上げている。
そのうちの一品「はまぐりのお吸い物」は、日本フードアナリスト協会主催の「第63回ジャパン・フード・セレクション」で最高賞の「グランプリ」を受賞した。
新たに作成したブランドロゴは、本社(須坂市)から望む「北信五岳」(飯縄山、黒姫山、戸隠山、斑尾山=長野県、妙高山=新潟県)をかたどった山の上に、スープカップをあしらったデザイン。黒を基調に金色でブランド名を記し、「繊細で本格的な味わい」を表現している。
フリーズドライ食品はお湯や水、牛乳などで溶かすだけの手軽さや風味、香りの再現力、常温で長期保存できる利便性などがユーザーから高い評価を受け、市場拡大が進展。同社は、「『まとめ買い』や『食材の使い切り』といった消費者の行動変容も、多品目の食材を個食で味わえるフリーズドライ食品の需要が伸びている要因」とみる。
一方、「コロナ禍で試食販売などの提案機会が減った影響もあってか、ユーザーと非ユーザーの二極化がより鮮明になっている」。ナショナルブランドの普及率が低い市場特性から、「フリーズドライ食品を『ブランドで買う』ユーザーはまだ少ない」こともあり、リブランドで「『選んでもらえる』力を高める」狙いだ。
◇日本食糧新聞の2023年9月29日号の記事を転載しました。
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