海外の友達と一緒に食べられるカレーは? 食物禁忌があっても豊かな食文化【レシピ付き】
「yujiさん、このカレー食べられないよ」
海外からの留学生にカレーを作った時、カレーには一口も手をつけずにこう言われたことがありました。目の色も肌の色も違う彼らは、戸惑っている僕にこのカレーを食べることができない理由を丁寧に教えてくれました。一体、どのような理由だったのでしょうか?
少し堅い内容ですが平和について考える機会が多い8月だからこそ、読んでいただきたいことを書きました。
豚肉を食べないイスラム教徒、牛肉を食べないヒンズー教徒
“日本の常識は海外で通用しない”よく耳にする言葉で頭ではわかっていても、実際に海外の人を目の前にすると戸惑ってしまうこともしばしばです。前述の留学生に、カレーを作った時もそうでした。
広い世界を見渡すと、世界人口の約22%(15億人)のイスラム教徒の人達は豚肉を食べることがなく、インド人の約8割を占めるヒンズー教徒の人達は牛肉を口にすることがありません。
このように、宗教などを理由に食べることができない食物があることを食物禁忌というのですが、僕は留学生の宗教や文化を理解せず(宗教や文化などにより細かなルールが決められています)、自分の作りたいカレーを彼らに作ってしまったのです。この経験は大切な学びの1つになり、宗教や文化の違いを理解するための第一歩になりました。
海外の友達を作って、カレーを通して世界を見てみよう
読者のみなさまの中には、豚肉や牛肉のおいしさを知らないなんてかわいそうだと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、何も心配する必要はありません。彼らには、チキンやマトンなど食べることができる食物を使ったおいしい料理がたくさんあります。イスラム教徒の国・パキスタンのシェフが作るカレーは、とてもおいしいと評判なくらいです。
外国人観光客や日本在住の海外の方が増える中、読者のお子さまも海外の友達を作る機会があるかもしれませんよ! 国が違うからと怖がらず、積極的にコミュニケーションをとってみてください。
一緒に食事をする時は食物禁忌の確認も忘れずに。楽しい食事を囲むことができたら、海外に目を向ける最初の一歩になりますよ。
薬味たっぷりチキンキーマカレーを作ろう
キーマとは挽肉という意味で、鶏肉を使ったキーマカレーや豚肉を使ったキーマカレーなどさまざまです。今回は、食物禁忌が比較的少ない鶏肉を使ったチキンキーマカレーのご紹介です。
<材料>
鶏挽肉 200g
玉ねぎ(小) 1/2個
プチトマト 4個
カレー粉 大さじ1.5
塩、油、水 適量
薬味一式(ミョウガ、大葉、パクチーなど) 適量
<作り方>
- 玉ねぎとプチトマト2個を粗みじん切り、残りのプチトマト2個をくし切りにする。
- 鍋に油をひいて、玉ねぎが透明になるまで炒める。
- 鶏挽肉を少量の水と共に加え、ほぐすように炒める。
※水を少量加えることで挽肉がほぐしやすくなります。 - フライパンで熱して香りを出したカレー粉と塩少量を3に加える。
- 粗みじん切りにしたトマトを加え水分を飛ばしたら、ひたひたより少なめに水を加える。
- 好みの量まで水分を飛ばし、塩で味を整える。
- お皿に盛り付け、薬味と残りのプチトマト2個を散らしたら完成。
薬味は香りが大切なので、食べる直前に切ることがポイントです。これはカレー以外にも通じることなので料理のワンポイントとして覚えておいてくださいね。
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