こんにちは、ベジフルボディデザイナーmoccoです。「私の食卓」は、美と健康維持をモットーに自分らしく生きる美健女子の物語を小説風にお届けいたします。
第一話は、夫婦でダイエットを決意した丸井家に、故郷から長崎産新ジャガ10キロが届きました。朝食には「ビシソワーズ」、夕食には「昭和のポテサラ」とおいしいジャガイモ料理に工夫を重ね…

第1話はこちら

夫婦でジャガイモダイエット! 2週間でジャガイモ10キロをさばく料理とは【小説・私の食卓:1】 

【水曜日】開けてびっくり!ポテサラおむすびは長崎の味カレー風味

「ただいま~」

「おかえり、暑かったでしょう?」

「それより、びっくりしたよ」

「どうしたの?」

私は、すっ呆けて聞いてみた。

「もう~、流石だね。ある意味、感動ものだよ」

「だから、どうしたの?」

「お弁当箱を開けて、おむすびをパクついたら、なんと!ポテサラじゃん。しかも、懐かしい味。あの味はなんだっけ?」

「フフフ...これ」

「えっ?それって、長崎の味カレー?」

「そう、昔よく食べていたでしょう?」

「懐かしいね~。だけど、味カレーをどうやったの?」

封を開けて、袋ごと叩いて砕いて粉状にした味カレーで衣を作るの。握っておいたポテサラを袋に入れて、まぶして焼くだけ。5分クッキングね」

「相変わらず、ウチの奥さんはしっかり手抜き上手だなあ」

「まあね、忙しい朝は短時間でおいしく作れるメニューにしないと」

「ポテサラおむすびって、案外腹持ちがよくって間食しなかったよ」

「カレー味っていうのも食べた満足感があってよかったでしょ?」

「そこまで計算していたの?」

「次は、やめられない~止まらない~…の、あの味にしようかな…」

【木曜日】今晩は肉ジャガ風卵とじ、チーズをのせてリッチに

「お腹ペコペコ~。最近さぁ、間食しないからかな~? ベルトの穴が2つ移動したんだよ」

「すごいじゃない。ジャガイモダイエットの効果が出てきたのかな」

「かもね~。ジャガイモって一見太りそうなイメージがあったから、本当に痩せるか半信半疑だったけど。で、今晩は何じゃが?」

肉ジャガ風卵とじ、チーズをのせてリッチにしたよ

「かなり、こってり料理だね。でも、ジャガイモってさ、よく噛んで食べるから、腹持ちがよくって間食しないし、結果……」

「味付けがシンプルなのもいい、でしょ?」

「あっ! 言われた。そうなんだよね。ポテサラは塩と酢のシンプル味付けだから、噛む度にジャガイモの味がして何回も噛んじゃうんだよね」

「咀嚼して食べるってダイエットには大事なポイントよね。実はね~、私もお通じがよくなって腰回りがスッキリしたみたい。ゴムスカートから卒業できるかも。あと、健康的ダイエットってやっぱり運動も必要じゃない?」

「あっ、同じこと思ってた」

「私ね、最近。泥棒歩きしてるんだ」

「はぁ~~~???」

「階段の昇り降りを、-抜き足、差し足、、忍び足、、、―で音をたてないように昇り降りしているの」

「なんで~?」

「健康的なダイエットって、食事と運動のバランスが大事ってわかっているけど、忙しくて運動する時間が作れないでしょ? だから、日常生活で出来ることを考えてみたわけ」

「で、泥棒歩き?」

「通勤途中に、毎日の生活で無理なく出来る運動を考えながら階段を上がっていたら…“これだ!”と浮かんだわけ。足音を立てないようにするためには、姿勢を正しくして下半身の筋肉をしっかり使わないといけないから、かなり全身運動になるのよ」

「まじ?明日からやってみようかな」

「で、週末は一緒にウォーキングしない?」

「いいねぇ。帰りに一杯やっていく?」

「本気で言ってる?!!!」

【金曜日】自分ご褒美に一杯だけ…おつまみ兼晩ご飯は3色チヂミ

3色チヂミ(アイユタカ、ながさき黄金、Lady j使用)*(注)極弱火で焼く

「え~!!いいの?」

「いいよ、1週間頑張ったご褒美に1杯だけね」

―――プシュ~、シュワシュワ~~、、コッコッコッ、、、―――

「ゴクゴクゴク...ぅんま~」

「“ダイエット”って、言葉だけでも我慢している感じがするじゃない? だから、長く続けるためにもプチご褒美がいるな~と思って」

「なるほど。君みたいに飲めない人は、どうするの?」

「これ。ポテチ」

「え~、かなりカロリーがあるんじゃない?」

「一応、ジャガイモや油にこだわってるポテチをセレクトしてみた」

「ビールのおつまみは?」

「おつまみ兼晩ご飯は、韓国料理のカムジャジョンをアレンジしてつくってみました」

「なに? それ?? しかしカラフルだね~、食欲をそそる色だね」

ジャガイモのチヂミ。生のジャガイモをすって塩で味付けて焼くだけ。3分クッキングね」

「どれどれ...うぅんま~。なに?!?! このもっちり感」

「おいしいでしょう!韓国料理講師の曜子さんに、ジャガイモの簡単料理を教えてもらったの」

「これクセになるね~。毎日でも食べたいかも」

「いいけど、ビールは無しよ」

【2週間後】締めの料理はジャガピザ、そしてダイエットの結果は…

「「ねぇ、ねぇ、ねぇ、ねぇ…」」(2人同時)

「「なに、なに、なに、なに...」」(2人同時)

「では、私から。なんと!Mサイズの勝負服のチャックが上がったの!し、か、も、余裕~で』

「おぉ~、やったね」

「で、あなたは?」

「昨日さ、駅で“丸井く~ん”て呼ばれてさ。中学校で1番かわいかった女子にばったり会ったのよ」

「で?」

「“中井君になったね”って、言われてさ」

「はっ? 何それ???」

「丸くも細くもないから、間を取って中井だって。ウケるよね、、、」

「ウケ無い」

「………はい…」

「ところで、昨日読んだ本に書いてあったの。ダイエットって本来は、【正食】と書くらしいの」

「正しい食事ってこと?」

「そう。私たちって細くなることを目標にダイエットしていたけど、自分の年齢や体質に合った食事と運動を日頃から心がけていれば、毎日が健康的なダイエットってことなのかもね」

「かもね~。ところで、ジャガイモ箱はどうなった?」

「パンパカパァ~ン。お陰様で、本日のジャガピザが春作最後のジャガイモです」

厚切りジャガイモを長崎のエタリオイルで炒め、チーズ、ワカメ、皿うどん硬麺をトッピング。5分クッキング

「すごい凄い! おめでとう~」

「うん、旬の食材を、一番美味しい時期に楽しんで頂けたね、私たち」

―――“ピンポーン”―――

“こんばんは。はい、長崎からのお荷物です”

「「………………」」

...第3話も土鍋ジャガイモ料理をご紹介します。お楽しみに!...

長崎出身のベジフルボディデザイナーmoccoによるジャガイモ豆知識

<長崎産ジャガイモ>

1600年頃にジャカルタからジャガイモが伝来した長崎は、春作日本一のジャガイモ生産地です。二期作栽培が出来る風土で育った新ジャガは薄皮で芽が浅く、皮ごと調理することが出来ます。
*茹でた(蒸した)後に皮や芽を剥き取ることができ、可食量が多く残ります。

品種の特長は各々ですが、総じて長崎産ジャガイモは、コクある甘さとネットリした食感がジャガイモファンから好まれています。トマトと同様に食べ比べができる希少な食材です。
*長崎産新ジャガの旬=春作:5~7月、秋作:12~3月

<健康的ジャガイモダイエット>

・ジャガイモのでんぷん→ ご飯やパンの半分ほどのカロリーで腹持ちが良い。
・美容や疲労回復に大切なビタミンC→ 加熱しても壊れにくい。
・でんぷんをエネルギーに換えるビタミンンB1→ 豊富。
・その他のビタミン、ミネラル、食物繊維→ バランスよく含まれる。
・料理のレパートリー→ ジャガイモは主食、副食、おやつなど日常的に飽きない食材。
*ジャガイモの芽や緑色の部分は、取り除いて調理してください。

*健康的ダイエットは、10年後の健全な自分自身を目標に実行しましょう。より効果と達成感を実感することが出来ます。