愛知の八丁味噌でいただく「酢味噌そうめん」【レシピ付き】
愛知在住フードライター瀬山野まりです。愛知の食文化に触れながら愛知で育ち、常においしいもの求めてさまよい歩いております。全国各地でそうめんアレンジがありますが、味噌が根付いた地域では、酢味噌そうめんというものを食べることがあります。主に愛知県や静岡県で食べられるそうめんです。今回はその酢味噌そうめんの作り方や味についてご紹介します。
そうめんと味噌は合う?
そうめんアレンジは数あれど、酢味噌でいただくというスタイルはあまり聞かない、という方は多いのではないでしょうか。酢味噌そうめんは愛知県や静岡県などで食べられている郷土料理の一つです。
酢味噌と一口で言っても味噌のバリエーションや使う酢などでまた地域的な違いが出てきます。酢味噌と言えば白味噌が多いものですが、赤味噌や麦味噌、豆味噌などでもおいしく仕上がります。
そうめんに合う酢味噌とは何かを考える前に、そもそもそうめんに味噌が合うのかという疑問があるかと思います。そうめんと言えばそうめんつゆにつけてさらりといただく涼やかなイメージがある人も多いのではないでしょうか。
もちろんそういうそうめんは夏には必須。夏バテぎみであまり食事を受け付けないような日でもするりと食べられてしまう優れものです。そんなさらりするりとしたそうめんにわざわざどっしりとした味噌をつけては台無しなのではないのか。しかしこれがぴったり合うのです。
淡泊な味わいであるそうめんは出汁にはもちろん味噌やカレー、クリームシチューにさえ馴染んでしまいます。どんな酢味噌なら合うのかと言えば、どんな酢味噌でも相性が良いと言えます。甘味や酸味、辛味などどの点を強調していてもお好みで問題ありません。
今回は愛知県ライターとして八丁味噌を使って作ってみました。
酢味噌そうめんの作り方
<材料>
そうめん:2束
みりん:大さじ2
赤味噌:大さじ2
砂糖:大さじ1
酢:大さじ1
だし汁:大さじ2お好みで
ごま:大さじ1
※きゅうり・みょうが・大葉・桜エビ・錦糸卵などお好きなものを
<作り方>
- 酢味噌を作る。小なべにみりんを入れて弱火でアルコールを飛ばし、そこに赤味噌、砂糖、酢、だし汁を混ぜ合わせる。
- そうめんをゆでる。ゆであがったそうめんはザルにうつし水で冷やし、水に晒しながら揉むように洗う。
- 盛りつける。1の酢味噌を乗せてゴマを振り、他の食材を彩りよく乗せる。
酢味噌ならではのまろやかなコクが…ぜひそうめんアレンジの一つに
味噌の辛味や塩味が結構強いので、少しの量でも物足りないことはありません。味噌の風味がしっかりありながら、酢の酸味が効いていて酢味噌ならではのまろやかなコクがあります。味噌はつるりとしたそうめんにもよく絡みます。
だし汁を使わない場合と使った場合、どちらも作って食べてみましたが、味噌の粘性が高いため、だし汁を加えて多少滑らかにすることで食べやすくなると思います。出汁を加えることで風味に旨味が増し、また少し違った味わいとなります。
私は大葉と桜エビを乗せましたが、大葉の風味と桜エビの旨味が感じられて酢味噌やそうめんとも良く合い、おいしくいただきました。きゅうりとみょうがの定番の組み合わせもとっても合いそうです。
そうめんと味噌の組み合わせは味噌にゅうめんという形でいただくこともあるかもしれません。しかし冷たいそうめんでもとっても相性が良いものです。そうめんを食べる機会が多くなる夏の時期、よかったら酢味噌そうめんも試してみてくださいね。
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